2012年6月号
シマンテック社から比較的興味深い複数のホワイトペーパーが短期間にリリースされています。
1つ目は、昨年の震災以降に中小規模企業を対象とした災害対策への意識ならびに対策状況に関するアンケートをまとめたものです。この資料によると、海外の企業と比較し、日本の中小規模企業では災害や障害による機能停止の損失について認識しつつも、依然として災害対策が進んでいない状況となっているようです。
一方、近年の時流に沿って、仮想化技術が災害対策の向上に効果があると認識されている状況も明らかになっています。
2つ目は、昨年日本国内で発生した情報漏えいなどの問題について、その対応や対策に掛かったコストをまとめた資料が公開されています。この資料によると、情報漏えいとその対策に掛かったコストはレコード1件あたり平均1万1千円程度であり、その主な原因は従業員の不注意にあるようです。
一方、情報漏えい発生時に、組織的な対応や対策を講じることにより全体的なコストを軽減できる可能性も示唆されています。
それぞれ方向性は若干異なりますが、今後のセキュリティ方針や対策の策定に参考になるのではないでしょうか。
ホワイトペーパー:2011年情報漏えいのコストに関する調査:日本版
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