2013年1月号
2013年を迎えるにあたり、昨年同様にシマンテック社が配信しているウイルス定義ファイルに関連する数値を基に、近年の状況を振り返ってみましょう。
定義ファイル情報 | 〜2010年 | 〜2011年 | 〜2012年 | 〜2013年 |
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検知脅威数 | 5848649 | 9879888 | 15486490 | 21672383 |
(増加数) | +3027789 | +4031239 | +5606602 | +6185893 |
定義ファイルサイズ | 122MB | 196MB | 296MB | 418MB |
定義ファイル生成数 | 15108 | 13901 | 11333 | 10236 |
※検知脅威数とサイズ情報は、各年1月1日現在の数値
※サイズ情報は、UNIX系Intelligent Updater用スクリプトのサイズ
※生成数は、各年1月1日時点での sequence番号の前年との差
検知可能な脅威の増加数も拡大しており、1日平均1万7000種類近くも増えている計算となります。またウイルス定義ファイルの全体サイズはついに400MBを超え、手動で更新するような場合にはそのサイズ自体がトラブルの原因となりかねない状況です。なお生成されるウイルス定義ファイル数は引き続き減少傾向が見られます。ここで検知脅威数の傾向を半年に分割してみると、意外な事実がわかります。
定義ファイル情報 | 〜2012/1/1 | 〜2012/7/1 | 〜2013/1/1 | |
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検知脅威数 | 15486490 | 18990932 | 21672383 | |
(増加数) | - | +3504442 | +2681451 | (-24%) |
増加一方であった検知脅威数に、大幅な陰りが見えます。正確な原因は不明ですが、これまでのマルウェアなどの脅威による攻撃から、標的型攻撃やフィッシングなどへの変化が想像されます。このような状況から、シマンテックが提供するインサイトなど個別ファイルのリスク評価に基づく高い検知機能を持つ製品の利用と確実なウイルス定義 ファイル更新が重要であることは変わらないでしょう。
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