2015年3月号
先日 Symantec社が公開した「iPhoneやiPadの盗難被害者からiCloudのログイン情報を騙し取るサイバー犯罪者」という記事。一瞬首をかしげてしまうタイトルですが、要は、盗んだiOSデバイスのロック解除の情報を持ち主に聞くというものです。
iOSデバイスの盗難・紛失対策として、[iPhoneを探す] 機能を利用する方も多いかと思われます。万一、iOSデバイスを紛失したり、置き忘れてしまった場合に、[iPhoneを探す] を使って、デバイスの位置を地図上で確認できたり、[紛失モード] を利用することでロック画面に表示されるメッセージを入力することが可能です。メッセージ内容に電話番号を含めておけば、デバイスを発見した人が所有者に連絡して所在地を知らせることができます。
しかし、ここに落とし穴があるのです。
犯罪者はロック画面に表示された連絡先にSMSなどで偽のiCloudサイトの情報を伝えます。盗難被害者はデバイスを取り戻そうと必死なので、偽のiCloudサイトにアクセスし、iCloudのログイン情報を入力してしまうのです。
セキュリティ対策は、万全と思っていてもどこかに問題があります。それは、悲しいかな人の問題であることが多いようです。紛失をして慌ててしまう時だからこそ、落ち着いて行動しなければなりませんね。
iPhoneやiPadの盗難被害者からiCloudのログイン情報を騙し取るサイバー犯罪者
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