ビッグローブの事業概要
NECグループからの独立をきっかけにIT資産管理ツールの入れ替えを検討
ビッグローブは、2014年4月にNECグループから独立し、NECビッグローブ株式会社からビッグローブ株式会社へと社名を変更している。独立にあたり、NECグループ企業で統一利用していたITポリシー管理ツール等のITシステムを利用できなくなるため、早急な入れ替えが迫られていた。また、今回の選定基準では「ユーザー」として優れたITシステムを導入するだけでなく、法人向けに「再販売する」ことも求められていた。
同社は約3,000台のPC(Windows・Mac)とスマートデバイス(Android・iOS)を保有しているため、IT資産管理ツールの入れ替えは急務であり、製品選定から導入までの期間はわずか2ヶ月しかなかった。そんな中、IT資産管理ツールの入れ替えを担当したのが法人事業部 アカウントSEグループの橋田氏だ。同氏は法人企業向けに各種サービスを提供する部門に所属する一方、ビッグローブ社内のCSIRT(コンピュータセキュリティにかかるインシデントに対応する組織)を兼務している。CSIRTでポリシー設計に携わっていた経験があることから、今回のIT資産管理ツールの入れ替えを担当することになったのだ。
使いやすい管理画面と既存ネットワーク構成に影響を与えない点を評価
まず橋田氏は、これまで利用していたIT資産管理ツールの継続利用を検討した。しかし、管理対象端末が基本的にWindows PCのみであったこと、また法人向けサービスの商材に転換するにはシステム構成が大規模になりやすく、ビッグローブのメインターゲット顧客層にはマッチしづらい製品であったことから、ゼロベースで見直して製品を再度検討することになった。
わずか2ヶ月しか時間がなかったので、「サーバーなどの新たな設備投資が不要なクラウドサービスもしくは自社のホスティングサービス基盤で構築・クラウド化できる製品」「マルチデバイスに対応している製品」に絞り込んで調査し、実際に社内でポリシー管理などを中心に3製品を検証した。その結果、次の3つの点でサイバネットクラウドの「PC&モバイル管理サービス」の導入を決めた。
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