本レポートは、埼玉工業大学井門教授の協力により、AVS/ExpressおよびReal INTAGEから出力したSTLデータを3Dプリンタで造形したときの記録です。
3D SYSTEMS社のローエンドのプリンタ、Cubify。
3Dプリンタとしては低価格のものである。
今回作成したのは心臓。
CTデータをReal INTAGEで3次元化し、オブジェクトを半分に切りSTL出力したもの。
トライアングルの数は273,858個。
水に漬けると接着剤は剥がれて、図のように造形物が完成する。メッシュ状のものは、台座。垂直に立っている柱のいくつかはサポート(造形物ではない)。実際のサイズは2.5cmで、造形時間は40分。
図(a)の方がサポートが不要かと思ったのだが、そちらはダメで逆さにしたような(b)がOKであった。自分の上にサポートを立てることがダメなのかとも思ったが、別の事例(下記)の血管+赤血球は、どの方向にしても自分の上にサポートが必要となるはずだが、これはOKとなった。
これは当初、血管断面(中央)を下にして作成すると5時間必要という情報が出たが、反対(血管断面を上)にしたところ、所要時間が1時間30分と短縮された。方向によって2倍以上も作成時間に差が出るようである。