分野別にAVSを使用した事例をご覧いただけます。
事例によっては、AVSで処理した「動画」または「3D動画データ(GFAファイル)」のダウンロードもできます。
「3D動画データ(GFAファイル)」については、フリービューワ 3D AVS Playerを使用し、マウス操作でモデルを動かして観察することができます。
お客様の直面されている課題に近い内容など、ご関心のあるものがございましたら、詳しくご紹介させていただきますのでお気軽にお問い合わせください。
過飽和状態に近い水蒸気を含んだ一様等方乱流においてエアロゾルを注入すると、これを核として微小な雲粒子が多数生成される。これらが乱流によりランダムに輸送されると同時に、過飽和度の揺らぎの中で凝結成長する。各雲粒子が経験する揺らぎの履歴に応じて様々な粒径を持った雲粒子集団が形成される。動画は、水蒸気混合比を青の等値面で、雲粒子はその半径を250倍に拡大して表示したもの。時間 経過とともに雲粒径が次第に大きくなるのが観察される。
データ提供 | 名古屋工業大学大学院 物理工学専攻 流体科学研究室 |
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使用アプリケーション | AVS/Express |
キーワード | 雲乱流、雲粒子成長 |
可視化手法 | 等数値面、粒子 |
神戸周辺における、雨および風の可視化事例。
複数の気象レーダーのデータを合成することにより、広範囲の雨を効率的に観測することができる。特に、2台のドップラレーダーを用いると、水平風を算出することができる。本可視化により、雨の通過に従って風向・風速が時々刻々と変化する様子を、視覚的に確認することができる。
データ提供 | 古野電気株式会社 技術研究所 研究部 信号処理技術研究室 箕輪昌裕様 |
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使用アプリケーション | AVS/Express + 地図オプション |
キーワード | 災害、豪雨、気象レーダ |
可視化手法 | 複数等数値面・タマネギ等数値面、鳥瞰図、地図、ベクトル |
線状降水帯が停滞すると、同じ場所に連続して大雨がもたらされて集中豪雨となることがあります。線状に連なる降水帯を3次元的に見ると複数の降水セルで構成されていることが分かります。2012年に完成したフェーズドアレイ気象レーダーは、半径60km、高度14kmの範囲内の詳細な3次元降水分布をわずか30秒で観測できるため、降水セルの動態を詳しく調べることができるようになりました。水平・鉛直250mメッシュに変換した降水強度の3次元データを、その内部構造も見えるように複数の等値面で可視化し、地図や衛星写真に投影して30秒毎の動画にすることで、それぞれの降水セルは対流循環によって維持されており、降水が上空で生成され落下していく様子を観察することができます。
GFAファイル(地図)(164MB)
GFAファイル(衛星写真)(107MB)
データ提供 | 国立研究開発法人 情報通信研究機構 電磁波計測研究所 センシングシステム研究室 主任研究員 佐藤晋介 様 |
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使用アプリケーション | AVS/Express |
キーワード | 災害、豪雨、フェーズドアレイ |
可視化手法 | 複数等数値面・タマネギ等数値面、鳥瞰図、地図 |
気象モデルMM5による2011年の台風15号と16号のシミュレーション結果。(データ形式:GrADS形式)
雲の領域や下層風の様子を示す。台風16号(東側で発生した台風)の方が、15号(西側で発生した台風)よりも先に本州に接近する様子が分かる。
データ提供 | 横浜国立大学 教育人間科学部 筆保 弘徳 様 |
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使用アプリケーション | AVS/Express |
キーワード | 災害、台風、MM5 |
可視化手法 | 等数値面、流線・流跡線、鳥瞰図 |
動画に示す7月26日の事例では、1つの積乱雲エコーの大きさは水平3km、鉛直8km程度ですが、高度4〜6kmにゲリラ豪雨の卵とも呼ばれるファースト・エコーが現れたあと急激に成長しながら数分間で地上まで滝のように落下する様子が観測されました。気象学的な解析はこれからですが、このような観測事例を調べることで、どのようなエコーが急激に発達して大雨をもたらすかなどの新しい知見が得られることが期待されます。また、このような3次元データをリアルタイムで処理することができれば局地的大雨の短時間予測情報にもつながると考えられます。
GFAファイル(209MB)
データ提供 | 国立研究開発法人 情報通信研究機構 電磁波計測研究所 センシングシステム研究室 主任研究員 佐藤晋介 様 |
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使用アプリケーション | AVS/Express |
キーワード | 災害、豪雨、フェーズドアレイ |
可視化手法 | 等数値面、等数値ボリューム、鳥瞰図 |
参考ページ | フェーズドアレイ気象データ研究開発 |
TRMM搭載の降雨レーダ(PR)によって観測された、2007年台風15号(KROSA)の雨の3次元立体画像とその内部構造の動画。(観測時刻:2007年10月5日の10時頃(日本時間))青色は雨が弱いところ、赤色は雨が強いところを示す。
データ提供 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 宇宙利用ミッション本部 地球観測研究センター 様 |
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使用アプリケーション | AVS/Express |
キーワード | 災害、台風、衛星 |
可視化手法 | 等数値ボリューム |
ERA-Interim客観解析気象データとNITRAM流跡線解析モデルを用いて1997年6月に南極大陸上空で発生したブロッキングイベント時の大気の流れを表現している。
通常、南極大陸の地形が壁のような役割をするため、相観規模擾乱は内陸部まで流入することはほとんどない。
内陸部まで高気圧が入りこんだ頻度の少ないイベントであり、南半球では高気圧は反時計回りに渦を巻く性質があるが南極大陸上に反時計回りの渦巻きが確認出来る。
データ提供 | 統計数理研究所 データ同化開発研究センター 鈴木香寿恵 様 |
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使用アプリケーション | AVS/Express |
キーワード | 予測、WRF |
可視化手法 | 流跡線、パーティクル |
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