光学用語集メタメリズム

メタメリズムとは、物体の色の見え方が、観察条件の違いによって異なって見えることをいいます。メタメリズムは、照明光の分光分布(波長強度分布)、物体の分光反射(透過)率、視覚特性(3種の錐体の分光応答度)の掛け算によって決まります。

完全等色 (isomerism, isomeric color match)

光源や物体から眼に入る2つの光について、その分光分布が等しければ同じ色として認識されます。2つの物体の分光反射率が同じ場合、物体は照明光の分光分布に依って異なった色に見えますが、相対的には同じ色に見えます。

条件等色 (metamerism, metameric color match)

眼に入る2つの光の分光分布が異なっていても、その分光分布と視覚特性との組み合わせに依って3種の錐体による応答の和が等しくなる場合があり、この時は同じ色として認識されます。

照明光メタメリズム (illuminant metamerism)

ある照明下で異なった色に見える2つの物体が、別の特定の照明光の下では同じ色に見える現象です。

物体色メタメリズム (object-color metamerism)

同じ照明光の下で、異なる分光反射率をもつ2つの物体は、通常は異なった色に見えます。しかし、この照明光の分光分布に対して、2つの物体が特定の分光反射率をもつ場合、条件等色が成り立つ場合があります。

幾何学的メタメリズム (geometric metamerism)

2つの物体が、観察方向によって同じ色に見える場合と、異なる色に見える場合があります。これは、物体表面の分光反射率が入射角・反射角に依って変化するような場合に起こり得ます。

これらの他にも、見える色が観察者に依存する「観測者メタメリズム (observer metamerism)」、同一の観察者でも見える色が視野に依存する「視野メタメリズム (field-size metamerism)」があります。

下図は条件等色の単純な例です。 黄色(波長: 約580nm)に対し、緑(波長: 約546nm)と赤(波長: 約700nm)の光を混合した場合にも黄色に見えます。


赤と緑の合成が黄色に見える

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