- SAML認証方式によるフェデレーション連携でOffice 365のセキュリティを強化
- 従来の認証システムより起動時間が大幅に短縮
西華産業の事業概要
西華産業株式会社は、1947年に設立された電力および化学等の各種プラント設備、産業機械設備など、あらゆる産業界で必要とされる機械、設備の国内販売および輸出入を行う"機械の総合商社"だ。北米・ヨーロッパをはじめ世界各国との取引を行っており、中国・韓国・台湾・ベトナム・シンガポール・タイ等のアジア市場にも経営資源を投じ、積極的な海外展開を図っている。
Office 365と併せて認証システムを導入。しかし突然のサポート終了・・・
西華産業(以下、同社)は商社という事業の特性上、外出先で業務をする従業員が多く、外出先でもメールをチェックしたいという要望が多かった。また、従来のメールシステムではメールボックスの容量不足が慢性化していたこともあり、同社では数年前からMicrosoft Office 365を導入している。
Office 365はWordやExcel、メールや情報共有などの機能が集約されたマイクロソフト社のクラウドサービスで、外出先でも利用することができる。一方で、IDとパスワードさえ分かれば、第三者がOffice 365に不正にログインできてしまうセキュリティリスクがあるため、同社ではOffice 365とあわせてサードパーティが提供する代行入力方式の認証システムを導入し、認証システムを通過しないとOffice 365を利用できない運用形態としていた。
サードパーティの認証システムの起動に少し時間がかかるという課題はあったものの、大きなトラブルもなくOffice 365を利用していた同社だったが、認証システムのベンダーから突然のサポート終了が通知された。推奨された後継製品は従来の仕様と大幅に異なっており、中でも一番問題になったことは、後継製品は同社標準ブラウザがサポート対象外になる点だった。同社標準ブラウザでしか動作しない業務システムがある上に、サポート終了までの移行期間が数ヶ月しかなかった。
「業務システムを大幅改修するにはコストも時間もかかります。しかし、サポート終了までの移行期間は短く、とにかく時間がありませんでした。」と話すのは、同社 経営企画本部 システム部 課長 鈴木 賢司氏だ。そこで同社では、標準ブラウザが利用できる他の認証システムへの移行を検討することになり、そんな時に、OneLoginの存在を知った。
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