使い勝手の良いUIと長期にわたり安心して使い続けられる点が決め手
「Dynamics CRMのアクセス制御ができるツールを、海外製品、日本製品を含めて4社ほど検討しました。アクセス制御機能に加えて、使い勝手の良いUIとOutlook(リッチクライアント)対応などの機能拡張予定がしっかり提示されていた点を評価し、OneLoginを提案することに決めました。」と鈴木氏。さらに、問い合わせ時の丁寧で迅速なサイバネットシステムの営業対応も製品に対する安心感につながったとも話す。
OneLoginのログイン画面(カスタマイズが可能)
2014年7月当時、Webブラウザ経由でDynamics CRMのアクセス制御はできても、Outlookなどのリッチクライアントからのアクセス制御を実現できる製品は比較・検討した4社の中では見当たらなかった。しかし、唯一OneLoginからはOutlook対応予定が提示されたという。というのもOneLoginは、全世界で約1400社の導入実績があるクラウドIAMソリューションベンダーのため、ユーザー企業の声を取り入れ、定期的なバージョンアップを重ねて機能の向上と機能拡張を図っている。機能拡張の要請が多かった「Outlook対応」についても、いち早く対応し、実際に2015年春にOutlookからもアクセス制御できる機能をリリースしている。
ADなしでOffice 365とDynamics CRMのSAML連携とアクセス制御を実現
鈴木氏の提案により、2014年7月からOneLoginの評価利用を開始。同社にはActive Directory環境がなかったためOneLoginをユーザー管理基盤として活用し、Office 365とDynamics CRMとをフェデレーション連携させることで、アクセスする入口をDynamics CRM/Office 365ではなく、全てOneLoginに集約した。つまり、社員はOneLoginにログインしないとDynamics CRMが利用できないことになる。さらに、OneLoginへのアクセスをグローバルIPアドレスで制限することで、社外ネットワークからOneLogin、Dynamics CRMへのアクセスをできない仕組みを作った。
「SAMLやWS-Federation連携などの専門知識がなくて不安だったのですが、メールや電話で丁寧で迅速に対応してもらい、本当に助かりました。」と大田氏。
評価利用からわずか2ヶ月という短期間でOneLoginの導入を決めた同社は、2015年1月からDynamics CRMの本格稼働を開始した。本格稼働後、社員からOneLoginの操作に関する問い合わせはないという。
今後の展望

同社では、2015年1月より保険ホットラインの会員サービス「きちんと倶楽部」を開始した。本サービスでは、保険の内容をいつでも簡単に確認できるように、すべての保証を一括で管理し、いつでもどこでも、保証内容の確認ができるように「きちんとファイル」を無料で作成してくれるというものだ。また、同社は今後、積極的に「保険ほっとライン」の店舗を増やす計画があり、今以上に重要な情報を取り扱うことになる。
「今後もより厳重な情報漏えい対策を推進していく予定です。その一環でOneLoginには、Dynamics CRM以外に自社開発したWebサービスなどのアクセス管理を集約していきたいと考えています。」と大田氏は締めくくった。
マイコミュニケーション株式会社: https://www.hoholine.com/
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