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熱流体解析

HVAC 産業向け Flownex 適用事例


公開日2020年12月
HVAC産業は、暖房、換気、空調の3つを中心とした産業です。これらの3つの機能を相互に組み合わせて、妥当な設置/運用/保守コストの範囲内で、快適な温度と十分な室内の空気質を提供します。HVAC産業では、操作に熱流体システムを多用しているため、Flownexは、HVACのコンポーネント、システム、完成品の全レベルでの設計、最適化、シミュレーションに対応できるソリューションとして理想的です。Flownexの適用分野は相互に関連していますが、このドキュメントでは、暖房、換気、空気調和、統合、特化システムの各節に分けて説明します。

目次

  • はじめに
  • 暖房
    • 循環システム(温水システム)
    • 強制換気システム
  • 換気
  • 空気調和
    • 冷凍サイクル(ヒートポンプ)
    • 除湿/加湿システム
    • 蒸発冷却器
  • HVACシステムの統合、故障検出、トレーニング
    • HVACシステムの統合
    • 故障検出およびトレーニング
  • 専門的なHVACシステム
    • 環境制御システム(ECS)
    • 環境制御および生命維持システム(ECLS)
  • まとめ

強制換気セントラルヒーティングシステム

強制換気システムでは、空気を熱伝達媒体として使用します。強制換気システムは、中央式空調を使用して空気を加熱します。中央式空調にはフィルターシステムが含まれていて、必要な空気質に応じてさまざまな方法で空気を「清浄化」します。Flownexは、強制換気セントラルヒーティングシステムのシミュレーションおよび設計に使用できます。複数の並列流路で圧力損失および流れ分布を解析できるため、システムのレイアウト、コンポーネントサイズ、ダンパー配置に加え、送風機のサイジングを設計できます。

冷凍サイクルの原理を使用した除湿器

一般的に、除湿する際は湿度の高い空気を空気の露点温度より低い温度の冷却器に通します。空気中の水蒸気が凝縮し、冷却器から流れます。そのあとで空気を元の乾球温度まで再加熱しますが、水蒸気は減少しているため、湿度が低下します。冷凍サイクルの蒸発器/凝縮器コイルを除湿対象と同じ気流に設置するのが、一般に使用されている方法です。コンプレッサーから追加のエネルギー入力があるため、このタイプの除湿器では空気流入口との比較で空気流出口の温度が高くなります。そのため、ヒーターとしても機能します。Flownexは、加湿/除湿システムのシミュレーションおよび設計に使用できます。

環境制御システム(ECS)

航空機はさまざまな高度で飛行するため、航空機周囲の圧力や温度が変動します。環境制御システム(ECS)は、温度、圧力、航空機への流入気流を制御します。航空機は基本的には圧力容器であり、コックピット、キャビンが含まれます。また、ECSは客室の高度および圧力差も監視します。Flownexは、ECSの設計、最適化、シミュレーションに使用できます。ECSの構成コンポーネントのシミュレーションをFlownexで実行できるため、個々のコンポーネントからシステムレベルまで、基本設計と詳細設計の両方のシミュレーションが可能です。

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