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業種・テーマ別活用法 製造工程における遅れの原因を特定し問題を解決

Goldfireの導入・活用によって、製造工程に関わる課題解決を行った写真用印刷用紙メーカー。彼らは、一体どのようにして、製造工程における遅れの原因を特定し、問題を解決することができたのでしょうか?

課題の状況

1世紀以上に渡って高級写真用印刷用紙業界のリーディングカンパニーとして歩むある印刷用紙メーカーでは、モノクロおよびカラー写真用の印刷と、フィルムの開発/製造を専門としており、同様にデジタルインクジェット製品やデジタル写真印刷技術の開発も行っていました。

デジタル技術が大きく躍進し、現行の技術や製品と同様に「新しい写真技術」や「製品の研究開発」へ投資を続けていましたが、製造プラントチームでは、写真印刷用紙をコーティングするプロセスを改善しようとして問題に直面し、製造工程における遅れの原因を探りたいと考えていました。

写真用紙のような感光材料をコーティングする手法は多くありますが、そのうちの一つの手法は、大変効果的である一方で、問題点も知られていました。問題点の一つは、用紙の端に沿って感光乳剤の厚い部分ができてしまうことです。この部分は実用に向かないだけでなく、乾燥させるためには他の部分より長い時間がかかるため除去する必要があります。この工程が原因で、印刷工程の全体も大幅に遅れる結果となっていました。

同社の技術チームは、感光乳剤の厚い部分を除去するために、吸引ポンプ・分離容器・廃液タンク・送出パイプおよびノズルで構成されたシステムを構築しました。この新システムを使用すれば、吸い出された感光乳剤の余剰分は送出パイプを辿って分離容器を通り、廃液タンクにたまるはずでした。

エンジニア達は設計段階で数多くの問題に直面し、それぞれを解決するために新しいコンポーネントを加えました。最終的なシステムは12個のコンポーネントから構成されていましたが、これらの変更を加えてもシステムは効果的に動作せず、どの分離容器内でも感光乳剤が分離されませんでした。それだけではなく、大掛かりなメンテナンスを必要とするこのシステムは、目詰まり防止のために定期的にシステムの外装を外し、いくつもの部品交換をしなければなりませんでした。製造工程はまた遅れることになります。

Goldfireを活用した課題解決アプローチと成果

同社の技術者は、Goldfireを用いて、複雑化したシステムの機能モデルを構築しました。このモデルを活用することにより、最も重要な役割を果たしている構成要素を特定すると共に、効果をあまり発揮していない構成要素を取り除くことで、システムの機能性を全く損なうことなく、性能を向上させることができました。

検討作業の結果、新たに設計されたシステムは、写真用紙の質を損なうこと無く感光乳剤の厚い端部分を除去するのに効果的であると立証されました。元々の設計では12個のコンポーネントが必要とされていましたが、新しいシステムで使用されるコンポーネント数は、わずか2個で済みました。さらにこれらのコンポーネントは実質的にはほとんどメンテナンスを行う必要がなく、同社の貴重な生産時間は更に節約される結果となりました。

Goldfireを体験できるセミナー

それぞれの工程で解決案を発見し、それを持続的な「イノベーション」につなげるためのソリューション、それがGoldfireです。

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