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顧客事例 自動車部品メーカー

世界的に著名な自動車部品メーカーであるA社は、長い間業界のリーダーであると共に、イノベーションを続けることにコミットメントしてきました。革新的な新製品の開発と既存製品の改良のどちらにも常に尽力している姿勢にその一端が表れています。この姿勢があったからこそ、A社は自社のパワートレイン圧力調整用メカニカルバルブの改良を続けられているのでしょう。

課題 - Challenges -

A社は、自社のメカニカルバルブ製品について、ある特定の性能を改良しようと試みていました。具体的には、調整範囲の拡張、過圧保護の追加、そして質量流動範囲の大幅拡張です。

それだけでなく、この圧力調整用メカニカルバルブの製造コストを飛躍的に抑えることで、競争力と技術的な強みを持つというだけでなく、低コストで提供できる製品を実現したいと考えていました。このプロジェクトを進めるためにA社が利用したのがGoldfireです。

解決策 - Solution -

パワートレインの圧力を調整するために革新的なメカニズムを開発するという作業は、決して容易ではありません。熱力学、流体力学、圧力測定、制御工学、加熱技術、音響学、電気機械、センサ、そしてアクチュエータなど、多方面の科学技術についての知識や経験が不可欠です。

A社のシニアエンジニアや研究者は、より深く探求すべきコンセプトが「既存の機械圧力調整器へ電気機械技術を付加する」であることを既に特定していましたが、そのコンセプトの実装方法とその実現性について探求したいと考えていました。

まず、A社はGoldfireの機能モデルを使って自社の機械圧力調整器をモデル化しました。既存の圧力センサや電気制御ユニットと同様に、提案されている新しいアクチュエータについても綿密なマッピングを行いました。また、減圧力調整器やバルブをそれぞれ一つのサブシステムとして含んでいるバイフューエル・エンジンの機能モデルも構築しました。

A社の研究開発スタッフとエンジニアたちは、これらの機能モデルを元にしてコストや様々なコンポーネント間の相互作用(良い作用と良くない作用の両方)の分析を行い、性能の高さとコスト減の両方の視点から設計を最適化する戦略を計画することができました。

Goldfireにサポートされたこれらの最適設計案によって、A社はより明確に状況を理解し、今までずっと取り除けなかった制約や問題点を解決できる可能性があることがわかりました。しかし、どのようにこの設計を実装するかという新たな課題も持ち上がりました。ここで重要な役割を果たしたのが、Goldfireの持つリサーチ機能と技術コンテンツへの正確なアクセスです。

Goldfireを利用して、A社は社内の“身内の知識”とWebサイトから構築された十数個以上の知識ベースを活用しながら、前述の問題の解決策について調査を開始しました。Goldfireを活用することで、A社オリジナルの知識ベースや、Goldfireの科学効果データベースや発明原理データベースから問題に対応するアイデアと解決策を探索できました。これらのデータベースは、複雑なシステムにおける制約や矛盾に対する独創的な解決策を考えるために有効でした。

結果 - Result -

豊富な技術コンテンツにピンポイントでアクセスできるGoldfireの機能により、A社は潜在的な解決策となるコンセプトを60以上も見出しました。次に、これらのコンセプトが有効かどうかを確かめるためGoldfire上で膨大な特許情報を検索し、コンセプトの1つがA社自身の保持する他分野技術の特許とよく似ていることが分かりました。多くのアナリストによると、企業のプロダクトデザインとトラブルシューティングにかかるリソースの35%以上が、同じ作業を繰り返したり、既に知っていることや過去のプロジェクトにおいて既に得ていた知見を再度一から調べなおしていたりといったように、「自社で他の誰かがすでに行っていたことの繰り返し」に費やされているとされています。

その後A社はGoldfireの解決策評価を使用し、技術的な実現の可能性と他社特許に抵触せず実現するための検討(Freedom to Operate)の両方のために、何十もの解決策をより深く評価することができました。解決策評価で選別された最も有望と思われる25のコンセプトに焦点を絞り、現在は、A社のマーケットポジションを強化させるであろうと期待される、最終的に残った8つのコンセプトの研究を続けています。

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それぞれの工程で解決案を発見し、それを持続的な「イノベーション」につなげるためのソリューション、それがGoldfireです。

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