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ARツール「metaio Unifeye」の紹介
CAEのあるものづくり Vol.16|公開日:2012年4月
目次
- AR概要
- metaio社のARツールの特徴
- 工業分野での利用事例
- 今後の展開
AR概要
ここ数年Augmented Reality(以下AR)と呼ばれる技術がスマートフォンを中心に流行っています。ARは現実の空間に様々な情報を重畳表示する技術です。図1に示すのは部屋の写真にCGで作られた家具類を表示した例です。このアプリケーションはiPhone 、iPad2で使うことができ、ユーザは自分の部屋を撮影し、その画像に購入したい家具を重畳してレイアウトを検討できます。このように実写映像へ空間的整合性を持たせてCGを表示する機能を提供するARツールが、モバイル向け製品を中心に増えてきました。本稿ではARツールとして世界的にも評価があるmetaio社が提供しているソフトウェア「Unifeye」を紹介し、工業分野での事例と可能性について述べます。
metaio社のARツールの特徴
metaio社はドイツ、ミュンヘンに本社を構え、1999年から創業している若い会社ですが、ARでは最も有名な会社の一つです。ドイツでは自動車産業が盛んで、同社のAR技術は元々自動車産業の中で利用することを目的としていました。他社製ARツールのほとんどは広告・宣伝分野で使われますが、Unifeyeはリリース初期から重畳表示の機能だけではなく、捉えた空間を部分的に計測するためのツールを備えるなど産業用に特化している点が他社と大きく異なっています。
UnifeyeはPC 、ウェブ、モバイルといった各プラットフォームに対応する開発パッケージをリリースしており、ユーザは利用目的に応じてARアプリケーションを開発できます。
工業分野での利用事例
欧州では工場設備計画や試作部品の検査でCADデータと組み合わせて利用されています…