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メディカル・データ・ビジョン株式会社

大切な患者様に関するデータを守るという目的でSKYSEA Client Viewを選択


POINT
  • 部署ごとにUSBデバイスの利用制御ができる
  • USB記憶デバイスに保管されているファイルの情報が確認できる
  • 単純な○×の製品比較だけではなく、一歩突っ込んだ比較ができた

メディカル・データ・ビジョンの事業概要

メディカル・データ・ビジョン株式会社(以下、同社)は、「データネットワークサービス」と「データ利活用サービス」の2つを事業の柱として、自社で保有する3,000万人以上の大規模診療データベースを基に病院の経営を支援するシステムの提供(データネットワークサービス)や製薬会社や研究機関等に向けて、薬剤や疾患に関する分析データの提供(データ利活用サービス)をしている。現在は、患者自身が診療情報の一部を保管・閲覧できるWEBサービス「カルテコ」と、医療費専用後払いサービス「CADA払い」を融合した、既存の電子カルテと連結させる病院向けのシステム「CADA-BOX」の全国展開に力を入れている。

肥大化する操作ログデータの保存方法が限界、USBデバイスの利用制御も必要

3,000万人以上の大規模診療データベースを管理する同社において、大切なデータを守るというセキュリティ意識は高く、プライバシーマークの取得、ならびにPCの操作ログを取得・保管することを目的に10年以上前にIT資産管理ツールを導入した。しかし、当時使っていたIT資産管理ツールは、操作ログなどのバックアップデータが1年分で1TBものストレージ容量を確保する必要があり、「バックアップストレージの運用面において厳しい状況でした」とインフラ管理を担当していたインフラ部 砂川 俊幸氏は当時を振り返る。

また、USBデバイスを業務上利用する必要があり、業務ごとに取り扱うデータの内容も異なるため、各部署のデータ取り扱いポリシーに合わせる形で、部署単位でのUSBデバイス利用制御の実現も将来的に求められていた。

患者様の大切なデータを守るために、IT資産管理ツールを乗り換え

上記課題を解決するためにもIT資産管理ツール乗り換えの検討を始めた。同社が求めた要件は、以下の内容であった。

1.1年分の操作ログ保存をした際にデータ容量が肥大化しないこと
2.部署ごとにUSBデバイスの利用制御ができること
3.今後の会社の成長を見据え1,000台近いデバイスを管理出来ること

「特に重視した要件は、ファイルの移動・コピー・削除の操作ログ取得と保管です」とインフラ部門長の水村 圭吾氏は補足する。大切な患者様に関するデータは個人情報そのものであり、情報漏えいは絶対に許されない。そのような重要データへの操作ログデータを取得・保管することは同社にとって最重要事項であるといえる。

USBデバイスの利用制御については、部署単位で指定したUSBデバイスのみ利用でき、それ以外は利用できないという制御を実現できることが要件として求められた。これら要件に加えて、ソフトウェア配布やIT資産の一元管理など、業務効率を上げる付加機能も選定要件として、SKYSEA Client Viewを含め5製品を対象として検討を始めた。

単純な製品比較ではなく、一歩突っ込んだ比較ができたことが高評価に

同社ではIT資産管理ツールの情報収集のために展示会に足を運び、そこでサイバネットが提供する「IT資産管理の窓口」の存在を知ったという。IT資産管理の窓口は、複数のIT資産管理ツールの中から、中立的な立場でお客様の課題解決に最適なツールを比較・検討のうえ、導入から運用までワンストップで提供するサービスである。展示会場でサイバネットの担当者にIT資産管理ツールの選定について相談したところ、「当社の要件に合うツールを即答していただけたこともあり、詳しい説明を聞きたくなったので、次回の打ち合わせ日時もその場決めました」と水村氏は当時を振り返った。後日サイバネットからは、要件を満たすIT資産管理ツールを比較表とともに提案をしてもらったという。

水村氏からは、「比較表では、各ツールを機能別にメリット、デメリットをきっちりと明記いただいた点が非常に良かったです。単純に機能ごとに○×を付けただけの比較表ではなく、○の付いた機能についても、実際にどこまでの範囲に対応できる機能であるかまでご説明いただいた点は非常に助かりました。例えば、デバイス管理機能については、各ツールに○が付いていましたが、具体的に管理できる内容まで突っ込んだ比較をしていただけた点は、サイバネットに対する評価が非常に高かった点でした」と評した。

SKYSEA Client Viewを選択した理由

比較検討の結果、最終的にSKYSEA Client Viewを選定した理由は、先に掲げた選定要件を満たすツールであったことはもちろん、USBデバイスに保管されているファイルの情報が管理画面から確認できる点も評価が高かった。

今まで使っていたツールでは、USBに保管されていたデータの中身を操作ログデータから推測するしか方法がなかったが、SKYSEA Client Viewでは、デバイスを登録しておけば、USBデバイスに何のファイルが保管されていたかを把握することができる。万一のUSBデバイス紛失時などにも、保管ファイルが特定できているため、紛失による影響度合いを迅速に把握することができるためである。


【SKYSEA Client Viewの外部デバイス制御機能】

SKYSEA Client Viewの導入効果

SKYSEA Client Viewを導入したことにより、求めていた要件を実現することができたことはもちろん、 「インターフェースが直感的で分かりやすい」ため、操作ログにおいても取得できるログの内容が詳細情報までも簡単に確認することができるようになったという。


【SKYSEA Client Viewのログ管理画面サンプル】

デバイス制御においては、部署単位でのポリシー設定が以前使っていたツールより分かりやすく、また、細かく設定ができる点に満足したという評価もいただいた。さらに、IT資産管理業務の効率化も実現できたという。例えば、定期的に実施しているUSBデバイスの棚卸について、従来はデバイス利用者から報告をしてもらい、デバイスの現物を確認するという手間がかかっていたが、SKYSEA Client Viewでは、USBデバイスを各PCに接続するだけで棚卸が完了するので、棚卸業務の効率化が実現できたという。

社外にいる営業担当者からの端末に関する問合せにも、VPN経由で営業担当者の端末に接続し、リモート操作機能でサポートができる点は、営業部門からの評判が良いとのことであった。また、ソフトウェア配布機能を用いることにより、PCセットアップ時に必要な複数のソフトウェアのインストール処理をグループにまとめて一括で実行することが可能で、クライアントPCのセットアップ時の効率化に効果を発揮できているという。

CSIRTの活動にも貢献

患者様の重要なデータを預かる同社にとって、保有データの安全、確実な運用管理は最重要事項であり、以前よりCSIRTによるセキュリティ監視体制の強化に取り組んでいる。CSIRTでは、SKYSEA Client Viewなどで収集できるデータをもとに、操作ログの管理と不正デバイスの利用、不正なソフトウェアのインストールやクラウドストレージの利用などを監視しており、それら監視結果を定期的にレポートしている。そのレポートをさらに分析することにより、色々な面での傾向値が見えてくるようになり、CSIRTによるセキュリティ対策をより強固なものにすることができるようになった。


【不審なファイル操作について、流出経路の特定が行えるファイル追跡画面サンプル】

今後の展望

今後の展望について、「USBデバイスの制御については、さらに制御・管理を強化していきたいですね。現在は試験運用の段階ですが、USBデバイスの個体識別管理まで行い、登録済デバイスのみに使用許可を与え、かつ部署単位で柔軟にデバイス制御設定を適用するなど活用範囲を広げていきたい」とインフラ部 越山 領太氏は語ってくれた。

サイバネットへの評価を伺ったところ、水村氏は「IT資産管理ツール乗り換えの検討初期段階から、IT資産管理の窓口を通じて親身に相談に乗っていただき、製品比較から見積やデモンストレーションまで満足いく対応をしていただいたため、導入時にはサイバネット以外の選択肢は考えておりませんでした」と評した。

さらに、「サイバネットでは多くのお客様にSKYSEA Client Viewを販売されていると思います。SKYSEA Client Viewは毎年バージョンアップを重ね新機能が搭載されてきていると思いますので、それら新機能を使って、他のお客様がどのようなことを実現できたか、という新しい事例が出てきた際には、ぜひご紹介いただきたいです」サイバネットへの今後の期待を込めて、以上の要望を語っていただいてインタビューを締めくくった。

メディカル・データ・ビジョン株式会社: https://www.mdv.co.jp/

(取材日:2020年3月)
<取材対応者>
メディカル・データ・ビジョン株式会社
インフラ部門長 水村 圭吾 氏
インフラ部 インフラユニット 越山 領太 氏
九州支店 インフラ部 インフラユニット 砂川 俊幸 氏

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