機械メーカー R社では、クライアント運用管理ソフトウェア「SKYSEA Client View」を利用して、各種台帳管理やリモートコントロールに活用している。その導入背景と活用法、効果についてお話を伺った。
以前使用していたIT資産管理ツールの販売終了をきっかけに、入れ替えを検討することになったR社。紹介された後継製品では、今までのデータをスムーズに引き継げないことが判明したからだ。入れ替えにあたっては、後継製品とSKYSEA Client Viewを含めて3社のIT資産管理ツールを機能と使いやすさで比較検討することになった。その結果、リモートコントロール機能と管理コンソール画面の使いやすさが決め手となり、SKYSEA Client Viewを導入することに決めた。
「機能比較表を作成しましたが、機能差はあまりないという印象をうけました。その反面、使いやすさの点では、管理画面のUIに力を入れていないと感じる製品も正直ありましたね。せっかくなら使いやすい製品が良いということで、SKYSEA Client Viewの導入を決めました」と導入を担当したK氏は当時を振り返る。
SKYSEA Client Viewの一次代理店であるサイバネットシステム(以下、サイバネット)から導入したR社は、サイバネットが提供する導入支援サービスを利用することにした。2日間オンサイトで提供される導入支援サービスには要件ヒアリングから展開方法の検討、環境構築(各種サーバーのインストール、初期パラメータの設定)やクライアント導入検証、管理者トレーニングが含まれており、特に問題なくSKYSEA Client Viewの入れ替えが完了した。
以前のIT資産管理ツールでも日常的に利用していた機能の一つに、リモートコントロールがある。R社は全国各地に拠点はあるが、各拠点に情報システム担当者は不在だ。そのため、ヘルプデスクには全国各地の拠点から毎日何かしらの問い合わせが寄せられ、電話だけよりもリモートコントロールを使って実際の画面で説明したほうが早いので、この機能は非常に重宝していた。しかし以前の製品は契約形態が管理コンソールのインストールライセンスだったこともあり、限られたPCからしかリモートコントロールを利用できなかったという。
その点、SKYSEA Client Viewは管理コンソールをインストールしているPCであれば無制限に利用できるため、リモートコントロールの機能のみに制限した管理コンソールをヘルプデスク担当者に配布することで、業務の効率化につながった。またSKYSEA Client View は、管理画面を立ち上げた後、リモート操作対象のPCを選択してボタンをクリックするだけで接続できる点も以前のIT資産管理ツールより便利になった1つにあげられるという。
R社ではグループ会社にもSKYSEA Client Viewを展開しており、情報システム部/情報システム担当者がいるグループ会社には、表示される管理グループを限定して、グループ内のPCやサーバーなどの情報だけが表示されるように一部機能を制限した管理コンソールを提供している。
R社では毎年1回、資産の棚卸を実施している。今までは以前利用していたIT資産管理ツールで抽出したハードウェア台帳をExcelに出力して、各部門長に配布し、部門内で目検してもらっていた。しかし、納期を決めて依頼するものの、棚卸には時間がかかり、数ヵ月たっても回答が得られないことも少なくなかった。
SKYSEA Client Viewのアンケート機能では、社員がログオンした際の端末ID、部署、設置場所などの情報を入力してもらうことで、自動収集できない必要情報を集めることができる。そうすれば、今までのように、わざわざ社員に確認をしてもらう必要がなくなるため、今後の棚卸には本機能を利用しようと考えている。
サイバネットからSKYSEA Client Viewを導入すると、年1回のオンサイトサポート(実際に技術者がお客様先に出向くサポート)が無償で提供される。このオンサイトサポートについて、K氏は次のように評価する。
「質問があれば、メールや電話で対応してくれるメーカーは多いですが、実際に来てくれるサポートは貴重な機会だと思っています。実際にどういう風にSKYSEA Client Viewを利用しているのか現場をみて把握してもらった上で、こうしたほうがよいなどのアドバイスをもらえたり、我々の要望にもその場で回答してもらえるので助かります。」
R社では、今後さらにSKYSEA Client Viewの活用の幅を広げることにも意欲的だ。
「別製品でログを取得しているものの、ログを有効活用している状態とは言えません。SKYSEA Client Viewのログ機能はかなり細かいところまで取得できるようになっているので、ゆくゆくはログの有効活用ができたらと考えています」とK氏は締めくくった。
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