Ansys アップデートセミナー
Ansys 2025 R1 アップデートセミナー

Ansys 2025 R1 アップデートセミナーの概要
Ansys 2025 R1 をいち早く使いこなしていただくために、この春、2025 R1の最新機能をご紹介する「Ansys 2025 R1 アップデートセミナー」を<オンデマンド配信>にて2週間にわたって実施させていただくこととなりました。本アップデートセミナーでは、Ansys 2025 R1 における機能改善のポイントや新機能で実現できることをたっぷりとご紹介させていただきます。また、本セミナーではお申込特典として、EDURUNS Entry プランにてご視聴いただけるすべての動画や、カスタマイズツールやアドイン製品のご紹介といった動画の公開も予定しております(特典の詳細はこちら)。
Ansys のご利用効果を最大限に高めていただくため、是非本セミナーをご活用ください。
- 種類
- イベント,アップデートセミナー
- 受講料
- 無料
日程・お申し込み
※受付は3/31 (月)の午前10時に締め切らせていただきます。
開催概要
Ansys 2025 R1 アップデートセミナーの内容
構造製品
Ansys構造製品 2025 R1アップデート情報
ソルバー機能では、高速化と効率化が大幅に向上しました。GPUおよびHPCソルバーの強化により、MAPDLのGPUアクセラレーションを使用した直接ソルバーが、競合他社のソリューションと比較して2~6倍の高速化を実現しています。また、反復ソルバーはCPUのみのバージョンに対して2~3倍の高速化を達成しました。さらに、マルチGPUのサポート、対称および非対称行列向けの強化されたソルバー、そして新たに導入された「混合」方程式ソルバーは、メモリ要件を最大25%削減し、より多くのGPUカードをサポートするようになりました。これにより、シミュレーションの速度と効率が大幅に向上し、より複雑で大規模なモデルを迅速かつ正確に処理できるようになります。
プリポスト機能では、メッシュテクノロジーを中心にさまざまな強化が行われました。ヘキサメッシングには新たに中心軸分解機能が追加されました。複雑な経路に沿ったスイープや軸対称モデルの分解方法として活用されます。これにより、従来のロバスト性に関する問題や制限が解決され、複雑なモデルに対してもヘキサメッシュの生成が容易になりました。また、スイープメッシングでは、トポロジーが共有されるマルチボディに対してソリッドシェル要素を指定する際、厚み方向のスイープ分割数を設定できるようになりました。これにより、厚み方向の結果が重要な場合でも、分割数を明示的に調整することが可能になります。
上記の内容を中心に、Ansys 2025 R1で強化された解析機能をご紹介します。
対象製品:Ansys Mechanical

ソルバー機能の高速化と効率化

メッシュテクノロジーの機能強化
Mechanical以外の構造製品 2025 R1アップデート情報
Ansys LS-DYNAには、リチウムイオンバッテリーが衝撃荷重を受けた際に内部ショートが発生し、それによる局所的なジュール熱の発生を表現するバッテリーモデリング機能が追加されました。
Ansys Additiveでは、DED解析において多軸対応の機能が正式に追加され、G-CODEクラスタリングの生成速度も向上しました。また、クラスターごとにレーザー出力や伝熱条件の制御が可能となりました。
対象製品:Ansys LS-DYNA、Ansys Additive

Ansys LS-DYNAのバッテリーモデリング機能

DEDプロセスシミュレーション
構造製品の公開予定動画
- Ansys構造製品における2025 R1 アップデート
- Mechanical以外の構造製品における2025 R1 アップデート
モデリング製品・3D設計製品
Ansys Discovery 製品 2025 R1アップデート情報
熱管理シミュレーションでは、電子機器の冷却や熱交換器などの複雑なシミュレーションを効率的にモデル化するための機能が強化されています。新機能には、メモリ要件を大幅に緩和し、複雑なジオメトリに対して高精度なメッシュを生成するGPUメッシング、電圧降下・電流密度・ジュール発熱を評価するDC電気伝導、及び熱電シミュレーション、高効率ジャイロイドなどの複雑な熱交換器設計をシミュレーションするファセットボディに対する共役熱伝達(CHT)などがあります。
シミュレーションのための効率的なモデル準備では、スイープメッシュの可否を検出するツール、ユーザー定義のビームの作成、及びローカルライブラリへの保存機能、CFDシミュレーションのメッシュの品質を向上させる自動ファセット機能、大規模モデルの取り扱いに際しパフォーマンスを向上させるライトウェイト機能や新しい Ansys .stride ファイル形式のサポートなどが含まれています。
本動画では、これらの機能強化を含め、様々な強化や改善についてご紹介します。
対象製品:Ansys Discovery

流体解析の標準となったGPUメッシング
モデリング製品・3D設計製品の公開予定動画
- Discovery モデリングの新機能
- Discovery シミュレーションの新機能
流体製品
Ansys Fluentプリポスト機能 2025 R1アップデート情報
また、Fluent Meshingにおいても、パフォーマンスの向上、メッシング機能の強化、2DMeshing機能の改善などが行われています。ユーザビリティをさらに向上させるためのアップデートの中から、選りすぐりの機能をご紹介いたします。
対象製品:Ansys Fluent

Fluent Webインターフェースの操作画面
Ansys Fluentソルバー機能 2025 R1アップデート情報
Ansys 2025 R1では、GPUソルバーの機能アップデートやパフォーマンスの改善、DPMやバッテリーなど物理モデルの強化、AeroSpace関連の機能強化など、さまざまなアップデートが実装されています。
これらのアップデートを駆使することで、高度な解析をより効率的に行うことができます。数あるソルバー機能アップデートの中からおすすめの機能をご紹介いたします。
対象製品:Ansys Fluent

混相流(VOF)の解析
その他の流体製品 2025 R1アップデート情報
特にAnsys Polyflowは2025 R1より名称が変更され、Fluent版の旧Material ProcessingがPolyflowという名称に変更されました。従来のPolyflowはPolyflow Classicとして引き続きご利用いただけます。その他にもCFXやRocky、Chemkinなど、流体解析におけるさまざまなニーズに応えるプロダクトもアップデートされています。
これら製品のアップデート内容をピックアップしてご紹介いたします。
対象製品:Ansys Polyflow, AnsysCFX, Ansys Chemkin-Pro, Ansys EnSight ,Ansys Forte ,Ansys Rocky

Ansys Polyflowの解析
流体製品の公開予定動画
- Ansys Fluentプリポスト機能 2025 R1アップデート情報
- Ansys Fluentソルバー機能 2025 R1アップデート情報
- その他の流体製品 2025 R1アップデート情報
エレクトロニクス製品
Ansys HFSSおよびAnsys HFSS 3D Layout 2025 R1アップデート情報
共通の内容としてメッシュ生成に関する機能強化が図られています。具体的には、メッシュフュージョンにおけるメッシュ生成の優先順位の設定や、Ansys HFSS 3D Layoutにおける初期メッシュの Auto設定などにより、複雑な構造の解析を効率的に行うことが可能となっております。
Ansys HFSSでは Multiple Finite Arrays の機能強化により、大規模アレイ構造の解析効率化を図っております。また、Ansys HFSS 3D Layoutでは、解析条件として Q3D Solution Setup が新しく追加され、Ansys Q3D Extractorのソルバーを使用したRLGC解析が可能になりました。
対象製品:Ansys HFSS、Ansys HFSS 3D Layout

Multiple Finite Arrays機能
AEDT IcepakおよびAEDT Mechanical 2025 R1アップデート情報
AEDT IcepakではAnsys Workbench内で構造解析と連成が可能になりました。
2024 R1以降のバージョンからAnsys Discovery ModelingとAEDT Icepakの連携ができるようになりましたが、本バージョンアップによってAEDT Icepakで算出した温度の結果を静的構造や時刻歴応答構造と連携し、シームレスな熱応力解析まで実施いただけます。
また、2024 R2で正式リリースされたメッシュを自動で細かく生成する Mesh Fusion 機能が向上し、メッシュ生成の簡易化に貢献します。
次に、AEDT Mechanicalでは、AEDT Icepakと同様、Ansys Workbench内でAEDT Mechanicalの熱解析ソルバーと静的構造や時刻歴応答構造の連携が可能となり、熱応力解析を実施いただけます。
その他にも、2025 R1において各種アップデートされた機能をご紹介いたします。
対象製品:AEDT Icepak, AEDT Mechanical

Ansys Workbench内でAEDT Icepakと静的構造の連成
Ansys Maxwell 2025 R1アップデート情報
今回のリリースでは、バージョン2024 R2で追加された交流磁場解析でDCの磁場を表示する機能が拡張され、交流磁場解析でDCの設定ができるようになりました。これにより、より簡単にDC磁場と給電から生じるAC磁場を視覚化することが可能です。また、過度磁場解析の機能改善により、計算速度も向上しています。
さらに、ベータ機能となりますが、バージョン2024 R2で追加された3次元交流磁場解析の A-phiソルバーについても機能強化されています。その他にも、2025 R1において各種アップデートされた機能についてもご紹介いたします。
対象製品:Ansys Maxwell

3次元交流磁場解析の新しいソルバーオプション
Ansys Motor-CAD 2025 R1アップデート情報
今回のリリースでは、ベータ機能となりますが、磁気解析においてアキシャルモータのテンプレートが追加されました。これにより、Ansys Motor-CADでもアキシャルモータの解析が可能となります。また、構造解析のソルバー強化として、NVH解析における接線方向の考慮、アウターロータ永久磁石モータにおいてロータの動きを考慮したスペクトラムを解析可能となりました。
その他、熱解析の流体経路の改善や永久磁石損失の計算、メッシュ機能の改善など、2025 R1において各種アップデートされた機能についてもご紹介いたします。
対象製品:Ansys Motor-CAD

アキシャルモータの解析モデル
Ansys Q3D ExtractorおよびAnsys Circuit 2025 R1アップデート情報
低周波を対象とした電磁界解析ツールであるAnsys Q3D Extractorは、入力条件を指定するEdit Sources機能において、従来のバージョンでは実数のみに対応しておりましたが、本バージョンより振幅と位相を設定できるようになりました。これにより、位相をスイープした電流密度分布などのプロットが可能になりました。また、接触抵抗をモデル化する新しい境界条件や、放射特性を出力する機能が追加されました。
回路解析ツールであるAnsys Circuitにおいては、EMI Receiverコンポーネントの機能強化やSパラメータを使用したTransient解析の高速化などの各種機能強化についてご紹介します。
対象製品:Ansys Q3D Extractor, Ansys Circuit

Ansys Q3D ExtractorのEdit Sourcesに振幅と位相を設定した電流密度分布
Ansys SIwave 2025 R1アップデート情報
2025 R1では、バイパスコンデンサの最適化を行うPI Advisor解析の機能が強化され、最適化したバイパスコンデンサのSパラメータモデルを反映した回路図を自動生成できるようになりました。これにより、電源プレーンの特性を考慮した波形の評価にご活用いただけます。
また、SIwaveソルバーの性能向上により大規模モデルにおける解析速度が向上しています。
対象製品:Ansys SIwave

Ansys SIwave のPI Advisor解析結果を反映した回路図
エレクトロニクス製品の公開予定動画
- Ansys HFSS および Ansys HFSS 3D Layoutに関する新機能
- AEDT IcepakおよびAEDT Mechanicalに関する新機能
- Ansys Maxwellに関する新機能
- Ansys Motor-CADに関する新機能
- Ansys Q3D ExtractorおよびAnsys Circuitに関する新機能
- Ansys SIwaveに関する新機能
光学・フォトニクス設計/解析製品
Ansys Speos 2025 R1アップデート情報
また、PyAnsysにSpeosに特化したライブラリであるPySpeosが追加されました。PySpeosは2025 R1からGithub上で公開され、これを用いることでSpeosを起動することなく、Python上で直接Speosソルバーを操作することができます。PySpeosのライブラリを利用することで、GUIやCADインターフェースに依存しない、より複雑かつ高度な処理の自動化を行うことが可能になります。
さらに、Live PreviewやOptical Part Designの機能が強化されました。Live Previewでは照度を位置毎に確認できるようになり、カラースケールを設定することが可能になりました。
Optical Part Designではライトガイドのパラメータの自由度が増し、光学レンズ機能ではTIRレンズを組み合わせたレンズを作成することができるようになりました。
対象製品:Ansys Speos

AxFファイルによる材料情報の設定
Ansys Zemax OpticStudio 2025 R1アップデート情報
公差解析機能では、レンズを偏心させる基準点を別途設定することができるMPVTオペランドが追加されました。これにより、光学製品内におけるレンズの偏心を忠実に再現できます。
さらにCADエクスポート機能では、フィルタリングされた光線を出力できるようになりました。機構設計の際にさまざまな光線との干渉を考慮することが可能になります。他にも、CODE Vの.seqデータを.zmxファイルに変換する機能も強化され、Zemax OpticStudioを今まで以上に活用しやすくなりました。
対象製品:Ansys Zemax OpticStudio

メカニカルピボットポイントの追加
Ansys Lumerical 2025 R1アップデート情報
Lumerical FDTDでは新しいGUIが導入されました。FDTD、RCWA、STACKといった各ソルバー専用のタブが実装され、モニターの追加・計算リソース(CPU/GPU)の切り替えなどがより直感的に行えるようになりました。
FDTDでは、メタレンズなどの大規模モデル解析時のメッシュ生成時間が約20%短縮され、GPUシミュレーションが、PEC(Perfect Electric Conductor)や分散を持つ材料に対応し、PML境界条件使用時のメモリ消費が約50%減少しました。
さらに、マルチGPUシミュレーションの性能が向上し、GPUの数に応じてほとんどリニアに計算速度がスケールするようになりました。
RCWAソルバーにはLayer Repetition機能が追加され、複数層を1周期として繰り返すことで体積ホログラムのシミュレーションが約5倍の速度で計算可能になりました。
Lumerical Multiphysicsでは、2024 R1で追加された、SPADセンサーのDCR(Dark Count Rate)の解析事例が3Dシミュレーションに対応しました。
Lumerical INTERCONNECTでは、Optical Spectrum Analyzerにスペクトル計算用の関数が追加され、非周期信号のスペクトル解析の精度が向上しました。
対象製品:Ansys Lumerical

Lumerical FDTDの新GUI

マルチGPUのパフォーマンス
光学製品の公開予定動画
- Ansys Speos 2025 R1アップデート情報
(AxFファイルの紹介・PySpeosの紹介・ Live Previewの機能強化の紹介・ Optical Part Designの機能強化の紹介) - Ansys Zemax OpticStudio 2025 R1アップデート情報
(メカニカルピボットポイント(MPVT)オペランド・ FICLオペランドの改良・ CODE V コンバータの強化・光線のCADエクスポート) - Ansys Lumerical 2025 R1アップデート情報
(新GUIの紹介・ GPUシミュレーション機能のアップデート情報・体積ホログラム向けLayer Repetition機能の紹介・ Ansys Lumerical INTERCONNECTのアップデート情報)
材料選定・材料データベース製品
Ansys Granta製品群 2025 R1アップデート情報
また、統合インターフェースが改善され、CAD、CAE、PLMの各ツールで統一された利用環境を利用できます。お気に入りリストの管理機能が強化され、個人用リストの作成や編集、BOMなどへの直接割り当ても可能になりました。検索機能も改良され、検索候補の表示やフィルター調整がより簡単になり、必要な情報を効率よく取得できるようになっています。
さらに、操作性向上のための新機能が追加されています。MI Exploreでは検索条件を保存・グループ化できるようになり、情報の検索が正確かつ迅速に行えるようになりました。また、データベース間リンクを含むレコードデータのインポートおよびエクスポートも新たにサポートされています。
今回のリリースでは、ポリマーや接着剤、電磁気材料、およびリサイクル・製造プロセスに関する環境影響データが追加されました。これにより、Ansys Grantaのデータライブラリはさらに充実し、他のアプリケーションへのデータ転送も容易になりました。
対象製品:Ansys Granta MI Enterprise, Ansys Granta MI Pro, Ansys Granta Selector, Ansys Granta MDS

いつでもどこでも手軽にマテリアルデータを活用
材料選定・材料データベース製品の公開予定動画
- Ansys Granta製品群 2025 R1アップデート情報
MBD/MBSE/デジタルツイン
Digital Twin関連 2025 R1アップデート情報
TwinAIでは、SysMLへの対応やPyAEDT・PyTwinを含むPythonへの機能拡充、Helpドキュメントの整理などを通じ、ユーザビリティが向上。Digital Twinに向けてMBD/MBSEから物理モデリングまでの検証が可能な製品としてパワーアップしております。Twin BuilderにおいてはCo-Simulation環境の強化やSPICEモデルへの拡張対応、ソルバーの改善などが行われております。SMLやVHDL-AMS、Modelicaといったモデリング言語へのアップデートも行われているため、モデリング機能を拡張したより高精度なシミュレーションが可能な1D CAEツールとなりました。
TwinAI、Twin Builderともに各種ROMに関するアップデートが入り、ROMを活用したシミュレーションの幅がより広がった製品となりました。
対象製品:Ansys Twin Builder, Ansys TwinAI

Ansys Twin Builder
MBD/MBSE/デジタルツインの公開予定動画
- デジタルツインに向けたTwin AIの機能強化と1Dシミュレーションの機能改善
〜お申し込み特典〜特別コンテンツも同時視聴可能
1、EDURUNS Entry プランにてご視聴いただけるすべての動画
弊社教育プラットフォーム「EDURUNS」の Entry プランでご視聴いただけるコンテンツを、期間中は無料公開いたします。
2、弊社エンジニアが選ぶおすすめ製品・機能紹介
アップデート情報以外にも、製品や機能についてタイムリーな情報をお届けいたします。
・Ansys Workbench版射出成形CAEシステム「PlanetsX」
・Ansys Mecanical動解析ソリューション:周波数応答解析・時刻歴応答解析の導入と適用
・Thermal Desktopで実現する迅速かつ柔軟な熱解析アプローチ
・Fluent Native GPUソルバーによる計算高速化
・ものづくりのための、ひとづくり CAEユニバーシティ
みなさまの課題解決の一助として参考にしていただけましたら幸いです。