Ansys アップデートセミナー
Ansys 2024 R2 アップデートセミナー

Ansys 2024 R2 アップデートセミナーの概要
Ansys 2024 R2 をいち早く使いこなしていただくために、この秋、2024 R2の最新機能をご紹介する「Ansys 2024 R2 アップデートセミナー」を<オンデマンド配信>にて2週間にわたって実施させていただくこととなりました。本アップデートセミナーでは、Ansys 2024 R2 における機能改善のポイントや新機能で実現できることをたっぷりとご紹介させていただきます。また、本セミナーではお申込特典として、EDURUNS Entry プランにてご視聴いただけるすべての動画や、カスタマイズツールやアドイン製品のご紹介といった動画の公開も予定しております(特典の詳細はこちら)。
Ansys のご利用効果を最大限に高めていただくため、是非本セミナーをご活用ください。
- 種類
- イベント,アップデートセミナー
- 受講料
- 無料
日程・お申し込み
※受付は10/23 (水)の午前10時に締め切らせていただきます。
開催概要
Ansys 2024 R2アップデートセミナーの内容
構造製品
Ansys構造製品における2024 R2アップデート

Workbenchによる流体食い込み圧力

強力集束超音波(HIFU)
対象製品:Ansys Mechanical
プリポスト機能において、接触領域やジョイント、材料割り当てなどのオブジェクトを特定の解析タイプに対して個別にアクティブにできるようになりました。これにより、同じMechanical内で様々なパラメータを組み合わせた解析が可能となります。また、Workbench MechanicalのGUI上で流体食い込み圧力を定義できるようになり、流体食い込み圧力を考慮したOリングの解析がより容易に行えるようになりました。さらに、ABAQUSやLS-DYNAのモデルデータをWorkbench Mechanicalに直接インポートできるようになり、他のシミュレーションツールのモデルとシームレスに統合することで、手作業によるデータ処理の手間が減り、解析精度の向上と効率化を図ることができます。
ソルバー機能も強化されました。亀裂進展解析においては、新しく形成される亀裂表面に自動的に圧力が負荷されるようになり、より精度の高い亀裂進展解析が可能となりました。また、陰解法ソルバーには要素削除機能が新たに追加され、解析中に大きなひずみや損傷を受けた要素が自動的に削除されることで、構造物の損傷や破断現象の評価が容易になります。さらに、音響解析領域ではWestervelt方程式に基づく非線形音響ソルバーが新たに搭載され、医療用画像処理や治療、工業用非破壊検査などで重要な高調波の発生や波の急峻化、衝撃形成などの現象を正確に予測することが可能です。
このセッションでは、Ansys 2024 R2 で強化された解析機能をご紹介します。
Mechanical以外の構造製品における2024 R2アップデート

大電流が流れたことによるヒューズの切断

STFT(短時間フーリエ変換)カラーマップ

DEDプロセスシミュレーション

Ansys Sherlock:基板信頼性評価
対象製品:Ansys LS-DYNA,Ansys Motion,Ansys Additive,Ansys Sherlock
Ansys LS-DYNAについては電気伝熱機能がWorkbench上で取り扱えるようになり、これにより電気-伝熱-構造連成解析を行えるようになりました。Ansys Motionでは、Workbench環境のGUIの機能が向上しました。スプライン機能の利便性の向上や、短時間フーリエ変換(STFT)アルゴリズムを用いた速度、および、加速度のウォーターフォール図が利用できるようになりました。Ansys Additiveでは、DEDプロセスにおいてクラスター要素接続のチェックと修正が行われるようになり、従来のバージョンより収束性の向上が期待できます。Ansys Sherlockでは、新たにいくつかのはんだ材料がライブラリに追加されました。また、リード部品の高度なメッシュ制御を可能にするアドバンストリードメッシュ(ALM)機能が追加されました。加えて、画像もしくはテキストファイルのひずみデータから寿命予測が可能になりました。
構造製品の公開予定動画
- Ansys構造製品における2024 R2 アップデート
- Mechanical以外の構造製品における2024 R2 アップデート
モデリング製品・3D設計製品
シミュレーションのパフォーマンス向上とビデオメモリー使用量削減

狭い流路でも解析可能になった流体解析

ピンクの部品に接する面に要素サイズを設定したメッシュ
対象製品:Ansys Discovery
Exploreステージの流体解析や共役熱伝達解析では面に要素サイズを設定できるようになりました。この機能を使用することで、細い流路や小さい形状の解像度が上がり、ビデオメモリーをより効率的に使用しつつ解析精度が向上します。また、流体解析や共役熱伝達解析で要素サイズを設定した場合、メッシュを表示できるようになりました。メッシュは断面や表面メッシュを表示できます。そのため、メッシュを表示してモデルの離散化や要素サイズ設定の影響を確認できます。
その他にも、同時に複数の断面でコンター表示を行う、流体解析の結果表示で流線や粒子のエミッターを複数設定する、というようなポスト処理における改善も行われています。
モデリングのパフォーマンスとユーザービリティの強化

穴が開いたファセットデータを修正した、「閉じた」ファセットデータ
対象製品:Ansys Discovery
大規模アセンブリモデルに対してパフォーマンスの向上が行われました。「プル」・「移動」・「フィル」・「組合せ」といった基本のモデリングツールや多くのブロックを持つヒストリートラッキングのパフォーマンス向上や長時間稼働時のメモリー使用量の削減、モデルツリーでの操作に対するレスポンスの向上が行われています。
モデルツリーのユーザーインターフェースの見直しが行われ、ジオメトリのツリー表示領域の変更やモデルツリー自体のポップアウトが可能になりました。これによりモデルツリーの背後にあるジオメトリを選択できないといった問題が解消されます。また、デフォルトの平面ビューの方向をY軸方向へ設定可能になりました。これにより、Ansys Mechanical といった他の Ansys 製品にモデルを転送した際モデルの向きが変わるといったことを防ぐことが可能になります。
3Dスキャナーを使って3Dデータを取得した際スキャンの陰になってデータを取得しきれず穴が開いたファセットデータや、開いたファセットデータを「閉じた」ファセットデータにすることができるようになりました。
また、SpaceClaim、及び Named User (サブスクリプション)ライセンスに関する次バージョンに向けた現時点での更新情報についても紹介致します。
モデリング製品・3D設計製品の公開予定動画
- シミュレーションのパフォーマンス向上とビデオメモリー使用量削減
- モデリングのパフォーマンスとユーザービリティの強化
流体製品
Ansys Fluent UI・メッシング エンハンスメント

Fluent Meshingによる2Dメッシュ生成ワークフロー
対象製品:Ansys Fluent
メッシング機能の強化として、Fluent Meshing が2Dモデルに対応いたしました。今まで2Dメッシュ作成の際にはWorkbench Meshingによる作業が必要でしたが、Fluent Meshingも対応することでその利便性が格段に向上することになります。
これ以外にもウェブブラウザからアクセスし解析プロセスの改善を実現するFluent Web Interfaceが更に強化されるなど、Ansys 2024 R2 には様々なエンハンスメントが実装されています。ユーザビリティをより改善するアップデートの中から選りすぐりのものをご紹介いたします。
Ansys Fluent ソルバー エンハンスメント

GPUカードの水冷解析

バッテリーの熱流体解析
対象製品:Ansys Fluent
Ansys 2024 R2 では、バッテリーモデリング機能の強化や燃焼モデルの強化、熱移送計算の改善など、様々なエンハンスメントが実装されています。これらのエンハンスメントを駆使することで、高度な解析を効率的に行うことができます。数あるソルバーエンハンスメントの中から厳選したものをご紹介いたします。
各種流体プロダクト エンハンスメント

Ansys Rockyの結果をEnSightで表示した例
対象製品:Ansys CFX,Ansys EnSight,Ansys Rocky,Ansys Chemkin-Pro,Ansys Forte
Ansys製品群には、流体解析における様々なニーズに応えるプロダクトが多数ございます。ここでは、それらプロダクトのエンハンスメントをピックアップしてご紹介いたします。
流体製品の公開予定動画
- Ansys Fluent UI・メッシング エンハンスメント
- Ansys Fluent ソルバー エンハンスメント
- 各種流体プロダクト エンハンスメント
エレクトロニクス製品
Ansys Electronics Desktop (AEDT)に関する新機能

WEBブラウザベースのジョブモニタリング機能
対象製品:Ansys Electronics Desktop
Ansys HFSS および Ansys HFSS 3D Layoutに関する新機能

Multiple Finite Arrays機能
対象製品:Ansys HFSS, Ansys HFSS 3D Layout
AEDT IcepakおよびAEDT Mechanicalに関する新機能

Mesh Fusion 機能で作成したメッシュ分布
対象製品:AEDT Icepak, AEDT Mechanical
Ansys Maxwellに関する新機能

静磁場-交流磁場解析のリンク機能(DC磁場表示)
対象製品:Ansys Maxwell
Ansys Motor-CADに関する新機能

Ansys Motor-CADにおける新しい冷却機能評価の追加
対象製品:Ansys Motor-CAD
Ansys Q3D ExtractorおよびAnsys Circuitに関する新機能

Ansys Q3D ExtractorのCGソルバーを使った周波数スイープの機能改善
対象製品:Ansys Q3D Extractor, Ansys Circuit
Ansys SIwaveに関する新機能

Ansys SIwaveによる基板解析と熱解析を対象としたシミュレーションワークフロー
対象製品:Ansys SIwave
Ansys EMC PlusおよびAnsys Charge Plusに関する新機能

編組線3Dモデル自動作成機能と伝達インピーダンスの解析結果
対象製品:Ansys EMC Plus, Ansys Charge Plus
エレクトロニクス製品の公開予定動画
- Ansys Electronics Desktop (AEDT)に関する新機能
- Ansys HFSS および Ansys HFSS 3D Layoutに関する新機能
- AEDT IcepakおよびAEDT Mechanicalに関する新機能
- Ansys Maxwellに関する新機能
- Ansys Motor-CADに関する新機能
- Ansys Q3D ExtractorおよびAnsys Circuitに関する新機能
- Ansys SIwaveに関する新機能
- Ansys EMC PlusおよびAnsys Charge Plusに関する新機能
光学・フォトニクス設計/解析製品
Ansys Zemax OpticStudio 2024 R2 新機能

OpticStudioからSpeosへの迷光解析フロー(Optical Design Exchange)
対象製品:Ansys Zemax OpticStudio
Ansys Lumerical 2024 R2 新機能

マルチGPUによるFDTD計算の高速化効果
対象製品:Ansys Lumerical
Ansys Speos 2024 R2 新機能

改善されたシーケンス検出ツール(左)、ライトニングコントローラのUI画面(右)
対象製品:Ansys Speos
迷光解析機能では、エネルギー量、放射照度の最大値、平均値でのソートを実行することができます。シーケンス検出ツールのUIが改善され、様々なシーケンスの分析が容易になりました。
Live Previewでは、ライトニングコントローラの操作性がより向上しました。数値の入力またはスライダーを使用して、ソースを個別に、またはグループごとに一括で調整でき、瞬時に描画に反映されます。
光学製品の公開予定動画
- Ansys Zemax OpticStudio 2024 R2 新機能
- Ansys Lumerical 2024 R2 新機能
- Ansys Speos 2024 R2 新機能
材料選定・材料データベース製品
Ansys Granta製品群の新機能

正確なマルチフィジックス・シミュレーションを実現
対象製品:Ansys Granta MI Enterprise, Ansys Granta MI Pro, Ansys Granta Selector, Ansys Granta MDS
サステナビリティ設計
高精度なシミュレーション
パフォーマンスと生産性向上
ユーザーエクスペリエンス向上
材料選定・材料データベース製品の公開予定動画
- Ansys Granta製品群の新機能
MBD/MBSE/デジタルツイン
デジタルツインの検証機能強化と1Dシミュレーションの機能改善

Ansys Twin Builder
対象製品:Ansys Twin Builder, Ansys Twin AI
今回のバージョンから、Ansys Twin AIが新製品として加わりました。この製品はAnsys Twin Deployerのハイブリッド分析の機能を強化し、物理モデルとお持ちのデータやこれまでの知見をシームレスに統合することによりこれまでよりデジタルツインが最大限に活用できる製品となっています。さらに、Ansys Design Language(ADL)の統合やROM評価のための新しいPyTwin APIの追加によるUI/UXの改善、Sateless FMUの処理の改善など、より良いデジタルツインをサポートするための機能拡充が行われています。
Ansys Twin Builderの機能アップデートとして、Dynamic ROMの初期化設定の機能強化やMechanical のモーダルROMアプリの改善など、高精度なROMと使いやすいアプリケーションを提供できるようになりました。また、PSpiceの取り扱い拡張やMotor-CADのROM化対応、従来のCharacterize Device機能やBattery Wizardの改善など、お客様のニーズに合わせたアップデートが行われております。
MBD/MBSE/デジタルツインの公開予定動画
- デジタルツインの検証機能強化と1Dシミュレーションの機能改善
〜お申し込み特典〜特別コンテンツも同時視聴可能
1、EDURUNS Entry プランにてご視聴いただけるすべての動画
弊社教育プラットフォーム「EDURUNS」の Entry プランでご視聴いただけるコンテンツを、期間中は無料公開いたします。
2、カスタマイズツールやアドイン製品のご紹介
Ansys と組み合わせてご活用いただくことで新たな価値を生み出す、以下の弊社オリジナルのカスタマイズツールやアドイン製品についてご紹介します。
- 大規模/高周波音響解析ソリューション (対象製品:WAON)
- 射出成形トラブル解決ソリューション (対象製品:PlanetsX)
- 材料設計ソリューション (対象製品:MultiscaleSim)
- Ansys カスタマイズサービス (Ansys のカスタマイズの詳細)
Ansys ご利用のメリットを最大限高めるために、是非この機会をご活用ください。