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Ansys 2019 R1リリース情報
マルチフィジックス解析ソフトウェア「Ansys」の最新バージョン2019 R1 日本語版(以下「Ansys 2019 R1」)の販売および技術サポートを開始いたします。
Ansys 2019 R1のハイライト
システム解析
デジタル・ツインによる故障予知を強力に支援
システムシミュレーションプラットフォームAnsys Twin Builderでは、モデルエクスポート、ランタイム生成機能、新しい次数低減モデリング(ROM)機能、Modelica Standard※2およびワークフローの向上、IEEE VHDL-2008 Encryption対応などの機能追加および改善がされました。これらの機能によりデジタル・ツインをさらに高速かつ効率的に構築、検証、展開することが可能となり、より精密な故障予知を支援します。
新しい次数低減モデリング機能「Dynamic ROM Builder」
電磁界解析
自動運転、5G、電動化をサポートするソリューションを提供
製品の電子化が進むにつれて、電磁界解析は設計の中心としてその重要度を増し、回路やシステムに対する電磁界の影響は無視できません。2019 R1では、EMIデザインルールチェック、PCBや電子パッケージに対するエレクトロマイグレーション解析、モーター開発のための騒音−振動−ハーシュネス(NVH)ワークフローなどの機能が追加され、より安全性の高い自動運転やより信頼性の高い5Gデバイス設計の実現など、様々な電子機器製品の設計課題解決に寄与します。
EMIデザインルールチェック新機能「EMIScanner」
構造解析
金属3D プリンターのパラメータを最適化する「Ansys Additive Science」
金属3Dプリンター用シミュレーションツールAnsys Additive Suiteに、プロセスパラメータを最適化する最新テクノロジー Ansys Additive Scienceの機能が追加されました。材料開発者や研究開発者は使用する装置、材料の組合せに応じて、レーザー速度、出力、スキャン方法などのパラメータを最適化でき、メルトプール※3に対する深い洞察を得ることが可能です。
メルトプールにおける金属組織の予測
モーターノイズ(静音)の予測が可能
自動車の電動化によりエンジンの騒音がなくなる一方で、モーターによる騒音が新たに問題となっています。2019 R1では、パラメータスタディ、電磁力伝達、ERP (Equivalent radiated Power) ウォーターフォールチャートにより、モーターノイズを予測することが可能となりました。
モーター振動音におけるウォーターフォールチャート
熱流体解析
流体解析ソフトウェア「Ansys Fluent」日本語対応およびユーザビリティーを大幅に向上
2019 R1ではAnsys Fluentが日本語GUIに対応しました。さらに、より少ないクリック数、データ入力の簡略化、ドラッグ&ドロップ機能の追加など、あらゆる操作画面、操作手順でスピードとユーザビリティーが向上しています。
Ansys Fluentの日本語GUI
GEKO(Generalized K-omega)により乱流モデルのコントロールが可能に
GEKO機能の登場により、乱流モデルをアプリケーションに合せて柔軟に調整することができるようになりました。乱流の専門家Dr. Florian Mentorによって開発されたGEKOにより広範囲に渡って自由に調整ができるいくつかのパラメータを提供します。
3D設計
設計者向けマルチフィジックスシュミレーション「Ansys Discovery AIM」にランダム振動機能が追加
Ansys Discovery AIMでは、航空宇宙および防衛産業のエンジニアにとって有用な機能であるランダム振動解析が追加されました。エンジニアは実際の環境における状況を考慮しながら、振動による変位または応力を容易に観察できるようなります。
リアルタイム・シミュレーション「Ansys Discovery Live」にトポロジー最適化機能(ベータ機能)が追加
2019 R1では、Ansys Discovery Liveでトポロジー最適化の機能(ベータ機能)が利用可能となりました。これにより、あらゆる3Dデザインに対してリアルタイムに形状の最適化を行うことができます。エンジニアは製品の強度を維持しながら大幅な軽量化を行い、従来では不可能だった形状を作り出すことが可能となります。