Multiscale.Sim 論文紹介
異方性粘弾性構成則の汎用CAEツールへの組み込み
- 発表時期:2011年5月
- 学会/論文誌名:第16回 計算工学講演会の発表論文
内容
Ansysでは、解析者からの多くのニーズを満足させるべく、毎度のバージョンアップにて新しい要素や材料構成則が開発・実装されてきておりますが、まだまだ万能ではありません。
その中でとりわけ顕著なものが非線形の異方性材料構成則です。
弾塑性・超弾性・粘弾性・クリープに代表される非線形特性では、異方性の材料構成則が標準で実装されていない、もしくは実装されていても、その材料物性値を同定するためのカーブフィットの機能が実装されていないといった現状があります。
本論文では、粘弾性材料の異方性特性の焦点をあてて、挙動を数学的に表現するために図に示したような異方性の一般化Maxwellモデルを用いて、その定式化について紹介いたしました。
異方性一般化Maxwellモデル
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尚、ここで紹介した定式化は、Ansysのユーザーサブルーチン機能を用いて実装し、 現在はMultiscale.Simの一機能として提供いたしております。解析事例については、
強化繊維複合材料の3点曲げ試験をご参照ください。