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体積ロッキング(たいせきろっきんぐ)
英訳:volume locking
 体積ロッキングとは、非圧縮性材料を利用しているときに、体積変形以外の変形モードも拘束してしまう現象のことです。高次要素・低次要素ともに発生します。 
    体積ロッキングが発生すると、実現象とは異なる剛性成分が寄与し、要素が過大な剛性を有するようになってしまい、解析精度の低下や収束性悪化などの影響が出るため注意が必要です。
体積ロッキングが発生しているかどうかは、静水圧応力結果を見て判断します。下図のようにまだらな分布になっていれば体積ロッキングが発生していると推定されます。

    体積ロッキングを防止するには、低減積分の要素テクノロジに切り替える、u-P混合定式化を用いるなどの対策をとります。
    詳しくは関連用語をご覧ください。
Ansysにおける取扱い
- Ansysの構造解析用要素は低減積分を使用する要素テクノロジや、u-P混合定式化が用意されています。
 
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