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Ansys + Audemars Piguet & Cie SA

2019年4月
時計機構は、1000分の1ミリ以内の精度で、正確かつ詳細な設計と製造を行う必要があります。精密な時計は、小さいがきわめて正確な可動アセンブリ内で連動する、多数のフレキシブルな高精度部品で構成されています。AudemarsPiguet & Cie社は、Ansysのソフトウェアによるシミュレーションを使用してきわめて高品質な時計機構を実現しました。
目次
- 課題
- テクノロジ
- エンジニアリングソリューション
- 効果
- 企業説明
日付表示機構の設計

時計内の重要な高精度部品の1つは、正確に24時間ごとに日付が変わる日付表示機構です。この機構では、人間の目に瞬時 (通常は 0.015 秒以内)に表示されるように日付を進める必要があり、そして当然のことながら、次の日付を正しく表示する必要があります。これには、ジャンパ、バネ、およびトリガーカムを使用して、表示ディスクを1日ずつ正確に回転します。これらの精密な時計機構は、従来はプロトタイプを使用して設計していましたが、それは大変コストのかかる反復プロセスでした。シミュレーションによってプロトタイプ作成の必要性は大幅に削減できますが、時計機構の動的システム内の正確でフレキシブルな部品を正しく特徴づけるには、非常に正確な非線形力学機能が必要になります。
エンジニアリングソリューション
Ansysの時刻歴応答解析と陽解法解析を使用して、日付表示機構の動的挙動を解析しました。非線形接触挙動を使用して、日付表示の可動機構を正確にモデル化しました。さまざまな設計モデルの挙動を解析および比較し、解析結果に基づいて機構を改良しました。Ansysシミュレーションを使用して開発した機構は、すべての関連する性能基準を満たしていました。プロトタイプを作成することなく生産を開始することができたため、AudemarsPiguet社では、高精度な最高級時計の設計にかかる開発時間が2分の1に短縮されました。

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