解析事例
繊維配向を原因とする異方性物性を考慮したそり解析
こんな方におすすめ
- 繊維強化プラスチック製品で繊維の配向する向きと配向率を予測したい
- 繊維配向による異方性機械物性を考慮した精度の高いそり解析を行いたい
PlanetsXによる繊維配向解析
繊維配向に起因する問題点
異方性物性に起因するそり変形
繊維の配向状態が変わると繊膨張係数に異方性が生じ、そりへ影響を与えます。
成形条件や金型形状の検討に必要不可欠な解析といえます。
ゲート位置の繊維配向への影響
ゲートの位置が異なると樹脂のメルトフロントの進行状態が変化するため繊維配向状態も変わります。
その結果物性(ヤング率・繊膨張係数)の異方性も異なるので、そり変形量に影響を与えると思われます。
今回は以下に示すゲート位置の異なる2ケースの検討を行います。
PlanetsXによる繊維配向解析の特徴
- 特徴1 繊維強化プラスチックの成形において、繊維の配向状態を予測することができます。
- 特徴2 繊維配向が原因となる異方性物性を、そり解析の材料物性として考慮できます。
- 特徴3 配向方向を検討することで、製品内で機械的強度が低くなる部分が予測できます。
繊維配向解析・そり解析結果
繊維配向ベクトル・配向率
上下方向そり変形量
※この事例では、Ansysに加えて以下のライセンスが必要です。
Ansys Workbench版 射出成形CAEシステム PlanetsX