解析事例
充填バランスの改善
こんな方におすすめ
- 多点ゲートでの射出成形で充填バランスの良否を予測したい
- ランナー径を検討し、多点ゲートの流量の均一化を図りたい
- 充填バランスの改善や充填圧力の低減、圧力分布の均一化を検討したい
解析概要
内容・目的
大型製品を射出成形によって製造する場合、多点ゲートにするとより低い射出圧で充填可能になるなどのメリットがあります。しかしながら、単に多点ゲートを採用しただけでは、各ゲートからの流量が不均一になり充填バランスが悪くなる場合があります。多点ゲート成形で、各ゲートの流量が不均一になる原因のひとつとして、ランナーの断面積が不適当であることがあげられます。
本資料では各ゲートにつながるランナーの断面積を変更した場合に、ランナーの圧力損失が変化して充填バランスが改善されたり、充填圧力がより低下したりする解析事例を紹介いたします。
充填バランス
課題:下図に示す成形では、センターのゲートよりランナー長の長い両サイドのゲート流量が少なくなるため、製品部の両端側の充填が中心部に比べて遅れてしまう。
原因と対策
※解析形状はスプルー・ランナーも含め、CADデータをもとに作成してあります。
ver.1.1で搭載予定のランナーウィザードでは断面が円形のスプルー・ランナーを 容易に作成でき、類似の解析ならびに検討を迅速に実施することができます。
改善案による解析結果
金型内での樹脂の流れ メルトフロント図 |
ウェルドやエアトラップの評価 |
必要なシステム構成
必要なシステム構成 をご確認ください。
※この事例では、Ansysに加えて以下のライセンスが必要です。
Ansys Workbench版 射出成形CAEシステム PlanetsX