Ansys エレクトロニクス製品向け自動化機能 ~CAE業務の効率化を支援するカスタマイズサービス~
Ansys エレクトロニクス製品向け自動化機能 ~CAE業務の効率化を支援するカスタマイズサービス~の概要
こんなことでお困りではありませんか?
- 形状や設定内容が類似した解析モデルを作成するのが面倒である。
- グラフやコンター図などの解析結果を整理する作業に時間がかかっている。
- Ansysの解析データをPythonライブラリで効率よく分析したい。
自動化機能
ACT ウィザード
ACTとは、Ansys製品に独自の拡張機能を追加するための開発機能を示します。
お客様の課題に特化したツールを構築することで、AEDT熟練者のノウハウを初心者でも簡単に再現できます。また、ウィザードによる処理の簡略化により、設定ミスや作業の手戻りを防止することができます。
スクリプト実行
スクリプト実行とは、プログラミング言語 (IronPython, VB) を用いてAEDT内の操作や外部ツール (例: Microsoft Office) との連携処理を実行する機能を示します。
手動で行っている定型業務をスクリプト実行で自動処理させることで、作業効率を一気に向上させることができます。
PyAEDT
PyAEDTとは、Pythonを介してAEDTを使用できるようにするPythonライブラリを示します。AEDTのプリ処理からポスト処理をPython環境で自動化できます。
また、グラフ描画ライブラリや数値計算ライブラリを活用することで、解析結果を効率よく分析することもできます。
自動化機能の事例紹介
1.ACT ウィザードを活用したコプレーナ線路モデルの作成
本事例では、ウィザード画面上でコプレーナ線路の形状パラメータ(導体の高さ、絶縁体の高さ、導体同士の間隔、導体の幅、絶縁体の幅、線路長)を入力するだけで、形状作成、材料設定、境界条件の設定、給電条件(ポート)の設定、メッシュ設定、解析条件の設定を全て自動処理することができます。
2.スクリプト実行を活用した解析報告書の自動作成
本事例では、「Run Script」ボタンをクリックしてスクリプトを実行し、解析モデルのプロジェクト名、デザイン名、Ansysバージョンに加え、解析結果のグラフ・コンター図を自動でMicrosoft Excelに出力し、解析報告書を自動作成することが可能です。
3.PyAEDTを活用したダイポールアンテナの解析自動化
本事例では、JupyterLabからAEDTを起動し、ダイポールアンテナモデルのプリ処理、解析実行、ポスト処理を全て自動で行います。更に、ライブラリ「NumPy」を用いて数値計算を行ったり、ライブラリ「Matplotlib」を用いてグラフを作成することで、効率よく解析データを分析することができます。