CAEを学ぶ
残差(ざんさ)
英訳:residual
CAEにおける残差とは、非線形解析における反復計算にて、本来釣り合っていなければならない量に対して、数値計算の結果釣り合っていない量(不釣合い量)を表します。
理想的には残差はゼロであることが望ましいですが、数値計算では厳密にゼロにすることは困難です。そのため、CAEソフトでは残差がある閾値(収束基準と呼びます)以下になったら、収束した(残差が概ね無くなった)とみなして、次のステップの計算に移るようになっています。
一方、反復を繰り返しても残差が収束基準を下回らない場合は、発散となります。
残差の例
・構造解析における、外力と内力の不釣合い量。
・流体解析における、保存されない質量。
Ansysにおける取扱い
- Ansysでは反復計算にニュートンラプソン法を使用しています。
- 残差情報は計算中に観察できます
- 計算が発散して終了した場合は、残差情報をコンタ図で確認できます。
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