CAEを学ぶ
ヤング率(やんぐりつ)
英訳:Young's modulus / elastic modulus
ヤング率とは、弾性範囲における応力とひずみの比例関係を表す比例係数です。縦弾性係数とも呼ばれます。一般に記号Eが用いられます。ヤング率が大きいほど、材料の剛性は高くなります。
単軸引張試験で応力-ひずみ曲線(S-S曲線)を取得したときの、曲線の初期勾配をヤング率とします。
 多くの鋼材では、応力-ひずみ曲線は降伏点までは直線となる線形弾性体です。 
 降伏点に至る前に応力-ひずみ曲線が直線でなくなるときは、応力とひずみの比例限界までの勾配をヤング率とします。

 等方性材料の場合、ヤング率E、ポアソン比ν、せん断弾性係数G、体積弾性係数Kには以下の関係が成り立ちます。 
 このうち独立な値は2つです。例えばEとνが決まればGとKは自動的に求められます。

一般的に使用される単位
- SI単位系の場合 Pa(パスカル)。
 - 長さの単位をミリメートルとした場合 MPa(メガパスカル)
 - 応力と同じ単位系が用いられます。
 
Ansysにおける取扱い
- Ansysではヤング率はEあるいはEXと略して表記されることがあります。
 - 異方性の場合、X方向:EX、Y方向:EY、Z方向:EZとなります。
 
CAE用語辞典の転載・複製・引用・リンクなどについては、「著作権についてのお願い」をご確認ください。
関連キーワード
関連情報
関連する解析事例
MORE関連する資料ダウンロード
MORE- 
              
                
                非線形解析の壁を突破するシミュレーション技術
~Ansys LS-DYNAで解決!最大荷重評価のボトルネック~
 - 
              
                
                事例でご紹介!流体解析分野のエンジニアリングサービス ~解析業務の委託・立ち上げ支援・カスタマイズによる効率化など~
 - 
              
                
                はんだ濡れ上がり形状予測解析
~Ansys LS-DYNAで電子機器の信頼性向上に貢献~
 - 
              
                
                Ansys ユーザーのための PyAnsys 完全ガイド
Pythonで加速するCAEワークフロー
 - 
              
                
                共振回避だけで終わらせない実レベルの振動解析
~Ansys Mechanicalで実現する高度な製品開発~
 - 
              
                
                吸入器内の粒子挙動を可視化する
~薬剤送達効率向上に向けた解析~
 - 
              
                
                医薬品バイアルの温度挙動解析
~保管環境の影響把握と品質維持に向けた可視化アプローチ~
 - 
              
                
                そのFDTD計算、もっと速くできる!Lumerical+GPUでフォトニクス解析に革命を
 

