CAEを学ぶ
力荷重(ちからかじゅう)
英訳:force
CAEでは、力とは力荷重のことを指すケースが多いです。
構造解析では、構造物のある特定の箇所(面、エッジ、頂点)に対して、ある方向に力荷重を負荷して、構造物の変形や発生する応力を観察する解析がよく行なわれています。
力荷重は本来は節点に対して負荷されるものです。
CAEソフトによっては、面(要素面)に対しても力荷重を負荷できるようになっていますが、内部的に節点に力を分配する作業を行なってから計算しています。
面の法線方向に対して力荷重を定義した場合、一見すると力荷重を面積で割って圧力荷重として定義した場合と等価であるように思われますが、変形の追従に関する取扱いが異なります。
力荷重は最初に定義した方向に負荷され続けます。一方、圧力荷重は常に面直にかかるため変形に追従して荷重の方向が変化します。
一般的に使用される単位
- SI単位系ではN(ニュートン)です。
- 長さの単位をミリメートルとしたときもN(ニュートン)が一般的に用いられます。
Ansysにおける取扱い
- Ansysでは力荷重は F と略して表記することがあります。
- 前述のとおり、力荷重の方向は物体の変形に追従しません。(追従させるようにする方法もあります)
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