CAEを学ぶ
体積ロッキング(たいせきろっきんぐ)
英訳:volume locking
体積ロッキングとは、非圧縮性材料を利用しているときに、体積変形以外の変形モードも拘束してしまう現象のことです。高次要素・低次要素ともに発生します。
体積ロッキングが発生すると、実現象とは異なる剛性成分が寄与し、要素が過大な剛性を有するようになってしまい、解析精度の低下や収束性悪化などの影響が出るため注意が必要です。
体積ロッキングが発生しているかどうかは、静水圧応力結果を見て判断します。下図のようにまだらな分布になっていれば体積ロッキングが発生していると推定されます。

体積ロッキングを防止するには、低減積分の要素テクノロジに切り替える、u-P混合定式化を用いるなどの対策をとります。
詳しくは関連用語をご覧ください。
Ansysにおける取扱い
- Ansysの構造解析用要素は低減積分を使用する要素テクノロジや、u-P混合定式化が用意されています。
CAE用語辞典の転載・複製・引用・リンクなどについては、「著作権についてのお願い」をご確認ください。
関連キーワード
関連情報
関連する解析事例
MORE関連する資料ダウンロード
MORE-
コントローラ&センサのデータ駆動型シミュレーション
~データ駆動によるロボットのモデリングと制御設計~
-
EMCのお悩みありませんか? ~EMCソリューション~
-
ガラス炉の燃焼効率向上・NOx削減ソリューション ~Ansys Fluentによるソリューション~
~Ansys Fluentによるソリューション~
-
炭素回収・利用・貯留におけるCO2の削減 ~Ansys Fluentによるソリューション~
~Ansys Fluentによるソリューション~
-
仮想環境で実現するマシンビジョン設計~Ansys Speosによるカメラ&照明最適化ソリューション~
~Ansys Speosによるカメラ&照明最適化ソリューション~
-
構想設計ですぐにリアルタイム検証 ~解析専任者ゼロでも使いこなせるAnsys Discovery~
~解析専任者ゼロでも使いこなせるAnsys Discovery~
-
筐体の冷却性能を構想設計から見える化 (手戻りを削減できる)
~Ansys Discoveryで始める電気筐体製品の設計改革~
-
若手でもすぐに使えるリアルタイム解析 (勘と経験からの脱却)
~Ansys Discoveryによる30名規模メーカーの設計改革~