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体積ひずみ(たいせきひずみ)
英訳:volumetric strain
体積ひずみとは、ひずみのうち体積変形に関わるひずみです。体積変化を元の体積で除したものとして定義されます。
簡単な例で、体積ひずみの計算方法を示します。(ここではX,Y,Zの各軸は変形の主方向に一致しているとします。また、変形は微小であるとします。)
下図のような直方体があったとして、元の体積をV 1 、変形後(破線)の体積をV 2 とします。元の体積と変形後の体積の比V 2 /V 1 は以下のようになります。
直方体の各方向のひずみを以下のように定義します。
(式3)を(式2)に代入します。
微小ひずみを仮定すると、ε x ε y 以降の項は微小なため無視できます。
(式1)に(式5)を代入すると以下のようになります。
なお、大ひずみを仮定した場合は上記のように単純に計算できないため、体積ひずみの計算にヤコビアンが用いられます。ヤコビアンについては関連用語をご覧ください。
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