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周波数応答解析(しゅうはすうおうとうかいせき)
英訳:harmonic response analysis / frequency response analysis
周波数応答解析とは、指定した周波数で繰返し荷重が負荷される場合の応答を把握する解析です。ある一定の周波数および振幅で揺れ続けた場合、安定した振動状態になります。この状態を定常状態と呼び、このときの応答を確認する解析です。
周波数応答解析では調和荷重が作用すると仮定し、一般化運動方程式を調和関数の式に変更して計算します。
変位u(t)と外力F(t)は調和関数であるため、u(t)=ue jωt 、 F(t)=Fe jωt とすると式1は式2のようになります。
モーダル解析では外力を無視するため、構造物が共振する周波数と揺れ方(モード形状)だけが確認できます。一方、周波数応答解析では、実際に外力を負荷して揺れを確認できるため、揺れの大きさなども評価できます。
周波数応答解析では、上記の運動方程式を直接解く方法(直接法、フル法)と、事前にモーダル解析でモード形状を求めておき重ね合わせる、モード重ね合わせ法の2種類の解析手法があります。
Ansysにおける取扱い
- Ansysは周波数応答解析に対応しています。
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