CAEを学ぶ
真ひずみ(しんひずみ)
英訳:true strain
真ひずみとは、一般に非線形解析(大ひずみ解析)で利用されるひずみで、1次元問題では以下のように表されます。
対数の形で表されることから、対数ひずみ( logarithmic strain )とも呼ばれます。
非線形解析で真ひずみを利用するのは、加算性が成り立つと便利なためです。
1次元問題で加算性がどのようになっているかを確認してみます。
まず、公称ひずみ(工学ひずみ)を利用した場合は、以下のようになり加算性が成り立たないことが分かります。
真ひずみ(対数ひずみ)を利用した場合は、以下のようになり加算性が成り立つことが分かります。
一般的に使用される単位
- 無次元量のため単位はありません。
Ansysにおける取扱い
- Ansysでは大変形効果をONとすると、真ひずみで結果が出力されます。
CAE用語辞典の転載・複製・引用・リンクなどについては、「著作権についてのお願い」をご確認ください。
関連キーワード
関連情報
関連する解析講座・辞典
MORE-
弾塑性材料モデルの基礎(第1回)
佐賀大学 大学院工学系研究科 機械システム工学専攻 只野 裕一 様
-
弾塑性材料モデルの基礎(第2回)
佐賀大学 大学院工学系研究科 機械システム工学専攻 只野 裕一 様
-
弾塑性材料モデルの基礎(第3回)
佐賀大学 大学院工学系研究科 機械システム工学専攻 只野 裕一 様
-
弾塑性材料モデルの基礎(第4回)
佐賀大学 大学院工学系研究科 機械システム工学専攻 只野 裕一 様
-
ミーゼス応力をどう説明するか?
-
はじめての振動解析(1)振動の基礎とモーダル解析
-
はじめての振動解析(2) 周波数応答解析・モード重ね合わせ法の基礎
-
はじめての振動解析(3)減衰の基礎
-
モデル低次元化の基礎
-
社会人を対象としたMBD教育
広島大学/一般社団法人デジケーション 脇谷 伸 様