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静的接触角(せいてきせっしょくかく)
英訳:Static contact angle
静的接触角とは、液滴が固体上で静止している場合に、液面と固体面のなす角(液の内部の角)のことをいいます。
液滴の左右端点が静止しており、かつ液滴の輪郭形状が安定している(安定しているとみなせる)状態です。
静的接触角の測定方法としては以下のような法方があります。
θ/2法:
液滴の半径と高さを求めて接触角を算出する。
接線法:
液滴端点付近を球の一部とみなし、円の接線を求め、接線と固体表面の成す角度を液滴の接触角とする。
カーブフィッティング法:
液滴の輪郭形状の指定された区間内の観測座標を使用して、最少二乗法でフィッティングを行い、端点の微分係数より接触角を算出する。
Ansysでは標準機能では静的接触角のみ定義できます。液滴が斜面を流れ落ちるような解析では動的接触角の定義が必要になるため、静的接触角の定義だけでは実現象と解析結果に大きな違いが生じる場合もあり、注意が必要です(動的接触角もカスタマイズで対応可能です)。
Ansysにおける取扱い
- Ansys FluentおよびAnsys CFXでは接触角を考慮した解析が可能です。
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