CAEを学ぶ
静的構造解析(せいてきこうぞうかいせき)
英訳:static structure analysis
静的構造解析は、構造物や部品などの静的な荷重による変位、応力、歪み及び力を求めるために使用します。また、ここで述べている静的とは、荷重と構造の応答が時間に対して変化がないか、クリープ解析のように時間に対して応答が非常にゆっくりとした変化であることを意味します。
静的構造解析に使用できる荷重としては、外部集中荷重、圧力、静的な慣性力(重力加速度及び角速度)、零でない強制変位、温度(熱歪み)があります。
解析の種類
非線形静的構造解析
材料非線形
- 弾塑性
- 超弾性(ゴム材)
- 粘弾性
- 粘塑性(歪み速度に依存した材料モデル)
- マルチリニア弾性(非線形弾性)
- クリープによる応力緩和
幾何学的非線形
- ストレススティフニング(微分剛性)
- 大変形(大回転)
- 大歪み
要素非線形
- 面接触要素
- 鉄筋コンクリート要素
- 非線形バネ要素
- 非線形ダンパー要素
- コンビネーション要素(バネ・ギャップ・ダンパー)
- 膜シェル要素
- コントロール要素(節点の関係性を条件によりON−OFFさせます)
- 引張のみ・圧縮のみスパー要素
適用事例
- バルグの熱応力解析(線形静的構造解析)
- 瓦の応力解析(線形静的構造解析)
- コイルバネの応力解析(非線形静的構造解析)
- シール材(ラバー)の大変形解析(非線形静的構造解析)
- 加熱炉の熱応力解析(線形静的構造解析)
- 円盤の応力解析(線形静的構造解析)
- リブ付き平板の応力解析(線形静的構造解析)
- 腕の応力解析(線形静的構造解析)
CAE用語辞典の転載・複製・引用・リンクなどについては、「著作権についてのお願い」をご確認ください。