CYBERNET

CAEを学ぶ

乱流モデル(らんりゅうもでる)

英訳:Turbulence Model

実際の流れ場では、大小さまざまな渦がランダムに発生します。この状態を乱流といいますが、乱流の渦は時間的にも空間的にも複雑で不規則な動きをします。

設計で必要とされる流路全体の大まかな流れや熱の伝わりを現実的な解析コストで求めることができるように乱流の影響をモデル化(平均化)したものが乱流モデルで、代表的なものにLESやRANSがあります。

乱流モデルは流れ場に応じて様々なものが提案されていますが、すべての流れ場に適するモデルは未だに開発されておらず、モデル化の手法によって再現できる流れ場が変わるため、その選択には注意が必要です。

実際の解析では、実際の流れ場の様子を再現できる乱流モデルを選択することが必要です。

バックステップ流れ
左図は 瞬間的な流れ場を再現できる 乱流モデル(LESモデル)
右図は 瞬間的な変化は平均化してしまう 乱流モデル(RANSモデル)

また精度の良い乱流モデルほどメッシュを細かくしたり、非定常計算が必要になったりと解析コストの増大につながりますので、モデルの選択には注意が必要です。

Ansysにおける取扱い

  • すべての流体ソルバーで複数の乱流モデルを備えており、解析内容に応じて選択可能です。

CAE用語辞典の転載・複製・引用・リンクなどについては、「著作権についてのお願い」をご確認ください。

Ansys、ならびにANSYS, Inc. のすべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、ロゴ、標語は、米国およびその他の国におけるANSYS, Inc. またはその子会社の商標または登録商標です。その他すべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、または商標は、それぞれの所有者に帰属します。本ウェブサイトに記載されているシステム名、製品名等には、必ずしも商標表示((R)、TM)を付記していません。 CFX is a trademark of Sony Corporation in Japan. ICEM CFD is a trademark used by Ansys under license. LS-DYNA is a registered trademark of Livermore Software Technology Corporation. nCode is a trademark of HBM nCode.