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パラメトリックスタディ(パラメトリックシミュレーション)
英訳:parametric study
パラメトリックスタディとは、解析モデルや条件に関わる様々な数値をパラメータとして定義し、パラメータ値を変化させながら繰り返し解析を実行することを指します。
パラメトリック解析、パラメトリックシミュレーションなどと呼ばれることもあります。
一度パラメータを設定すれば、後はソフトウェアが自動的にパラメータを更新して繰り返し計算してくれるため、効率的に多数の水準を解析することが出来ます。
パラメータ化できる数値はソフトウェアにより異なりますが、一般に次のような数値はパラメータ化できます。
- 形状パラメータ(寸法など)
- 境界条件の値(力荷重値など)
構造解析におけるパラメトリックスタディの例を示します。
板に空いている穴の寸法を変化させたときに、応力値がどのように変化するかを調べています。
今回は3つのパラメータセット(パラメータの組み合わせ)を用意しました。

パラメータを設定すれば、あとはソフトウェアが3つのパラメータセットに基づき、パラメータ(形状)を更新させながら自動的に解析し、得られた結果が表示されます。

Ansysにおける取扱い
- Ansysは構造、伝熱、電磁場、流体など幅広い解析のパラメトリックスタディに対応しています。
- パラメータ化できる数値の例
- 形状パラメータ(寸法など)
- 材料パラメータ(ヤング率、密度など)
- メッシュサイズ、分割数など
- 境界条件の値(力荷重値、流速など)
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