CAEを学ぶ
密度(みつど)
英訳:density
密度とは、単位体積あたりの質量です。
CAEで入力する材料物性の1つです。
CAEでは、解析内容によっては密度の入力を必要としません。
【密度の入力を必要としない代表的な例】
- 静的構造解析(慣性力が必要なケースを除く)
- 定常伝熱解析
- 電磁場解析
【密度の入力が必要となる代表的な例】
- 動的構造解析
- 過渡伝熱解析
- 流体解析
- 音響解析
一般的に使用される単位
- SI単位系ではkg/m 3 (キログラム/立方メートル)
- 長さの単位をミリメートルとした場合、下記の理由によりtonne/mm 3 (トン/立方ミリメートル)がよく使用されます。
- tonne(トン)のかわりにMg(メガグラム)と表現されることもあります。
ニュートンの第二法則より、力F[N]、質量m[kg]、加速度a[m/s 2 ]:の関係は以下のように表されます。(分かりやすくするため単位系を付記しました)
ここで力の単位を[N]としたまま、長さの単位をミリメートルにすることを考えます。
加速度aの単位が[mm/s 2 ]となるため、上式は以下のようになります。
質量mの単位を[kg]の1000倍である[tonne](トン)に変更することで、力の単位を[N]としたまま、長さの単位をミリメートルにできます。
Ansysにおける取扱い
- Ansys Workbench環境では、単位系の変換は自動的に行なわれます。
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