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固有モード(こゆうもーど)
英訳:eigenmode
固有モードとは、それぞれの固有振動数においてどのように振動しているかの変形形状を示すものです。
固有ベクトルと同じ意味で使われることもあります。
ただし、表示される変位量は物理量ではなく相対的なものであるため、絶対値に物理的意味はないことに注意が必要です。
実際にモーダル解析を実施すると、以下のように固有振動数と固有モードが出力されます。(カッコ内は実験結果)
![モデル外観(シェルモデル)1次:547.51Hz(546.25Hz)2次:556.42Hz(585.00Hz)3次:1113.2Hz(1153Hz)4次:1132.1Hz(1164Hz)5次:1657.9Hz(1718Hz)](/ansys/images/glossary/koyuumode/eigenmode01.jpg)
モーダル解析では外力が働かず、通常は減衰を無視して扱うため、一般化運動方程式の減衰項と外力項がない式で求まります。
![](/ansys/images/glossary/koyuumode/eigenmode02.jpg)
Ansysでは求めた固有ベクトルを質量マトリクス[M]で正規化して、固有モード形状を表示しています。
(最大コンポーネントが1になるように正規化することも可能)
![](/ansys/images/glossary/koyuumode/eigenmode03.jpg)
Ansysにおける取扱い
- Ansysはモーダル解析に対応しています。
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