CAEを学ぶ
降伏応力(こうふくおうりょく)
英訳:yield stress
降伏応力とは、材料の塑性が開始する応力のことです。これ以上の応力が発生すると、除荷しても元の形状に戻らず永久ひずみが残ります。
降伏点とも呼ばれます。

多くの鋼材では、応力-ひずみ曲線は降伏応力までは直線となる線形弾性体です。
明確な降伏応力が存在しない材料では、除荷時に0.2%の永久ひずみが残る点を0.2%耐力と呼び、降伏応力の代わりに使用することが多くあります。

一般的に使用される単位
- SI単位系ではPa(パスカル)
- 長さの単位をミリメートルとしたときはMPa(メガパスカル)
Ansysにおける取扱い
- Ansysで二直線近似の塑性材料を定義するときは、降伏応力と接線係数を定義します。
- 多直線近似の塑性材料を定義するときは、一般に塑性ひずみvs応力値で入力します。この場合、最初のポイントに降伏応力とゼロの塑性ひずみを定義します。
CAE用語辞典の転載・複製・引用・リンクなどについては、「著作権についてのお願い」をご確認ください。
関連キーワード
関連情報
関連する解析事例
MORE関連する資料ダウンロード
MORE-
バッテリー電極におけるカレンダ加工時の膜温度の最適化 ~Ansys CFDによるソリューション~
~Ansys CFDによるソリューション~
-
コントローラ&センサのデータ駆動型シミュレーション
~データ駆動によるロボットのモデリングと制御設計~
-
デジタルツインによるシステムシミュレーション
~実稼働環境を事前検証したロボットのセンサー・制御設計~
-
EMCのお悩みありませんか? ~EMCソリューション~
-
ガラス炉の燃焼効率向上・NOx削減ソリューション ~Ansys Fluentによるソリューション~
~Ansys Fluentによるソリューション~
-
炭素回収・利用・貯留におけるCO2の削減 ~Ansys Fluentによるソリューション~
~Ansys Fluentによるソリューション~
-
仮想環境で実現するマシンビジョン設計~Ansys Speosによるカメラ&照明最適化ソリューション~
~Ansys Speosによるカメラ&照明最適化ソリューション~
-
構想設計ですぐにリアルタイム検証 ~解析専任者ゼロでも使いこなせるAnsys Discovery~
~解析専任者ゼロでも使いこなせるAnsys Discovery~