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界面追跡法(かいめんついせきほう)
英訳:Interface Tracking Method
気体と液体の混相流解析のうち自由表面流れの解析手法には、大きく分けて界面捕獲法(図1)と界面追跡法(図2)があります。
このうち、界面追跡法は気液界面の移動をメッシュを変形させて追跡、表現する方法です。

界面追跡法の代表的な手法としてはALE(Arbitrary Lagrangian-Eulerian)法などがあります。
界面追跡法は変形メッシュを使用するため、界面捕獲法よりも精度良く界面を捉えることができます。
しかし、界面の移動に合わせてメッシュが変形するため、界面が大きく動いた場合などには界面付近でメッシュのひずみが大きくなり、計算が不安定になりやすいです。
Ansysでは、自由表面流れの解析手法として、より安定的に計算することができる界面捕獲法のVOF法を使用します。
Ansysにおける取扱い
- Ansys FluentおよびAnsys CFXでは、自由表面流れの解析手法として界面追跡法を使用することはできません(界面捕獲法の一つであるVOF法を使用します)。
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