CAEを学ぶ
ヤコビアン比(やこびあんひ)
英訳:Jacobian ratio
ヤコビアン比とは、メッシュの評価指標の一つです。理想的な要素の形状であれば1になります。メッシュの各節点(あるいは積分点)でヤコビアンを計算し、それらの最大値と最小値の比をとって出力しています。
三角形要素や四面体要素では、中間節点がコーナー節点の中間に位置していればヤコビアン比は1になります。四角形要素や六面体では、向かい合う面が互いに平行で、各中間節点がコーナー節点の中間に位置していればヤコビアン比は1になります。
コーナー節点を要素の中央に近づけるとヤコビアン比が悪化し、場合によってはメッシュや計算が失敗する可能性があります。
ヤコビアン比の例を以下に示します。左側が三角形要素、右側が四角形要素です。

Ansysにおける取扱い
- Ansysでは各要素のヤコビアン比をコンタ図で確認出来るほか、統計情報を出力できます。
CAE用語辞典の転載・複製・引用・リンクなどについては、「著作権についてのお願い」をご確認ください。
関連キーワード
関連情報
関連する解析事例
MORE関連する資料ダウンロード
MORE-
共振回避だけで終わらせない実レベルの振動解析
~Ansys Mechanicalで実現する高度な製品開発~
-
吸入器内の粒子挙動を可視化する
~薬剤送達効率向上に向けた解析~
-
医薬品バイアルの温度挙動解析
~保管環境の影響把握と品質維持に向けた可視化アプローチ~
-
そのFDTD計算、もっと速くできる!Lumerical+GPUでフォトニクス解析に革命を
-
Ansys TwinAIを用いたFusionモデリングのご紹介
-
構想設計で解析を実行しフロントローディング
~Ansys Discovery Premiumへのアップグレードご提案~
-
振動トラブルを未然に防いで解析を実施するために
~Ansys Mechanical Premiumへのアップグレードご提案~
-
製品の信頼性・寿命向上を実現するために
~Ansys Mechanical Enterpriseへのアップグレードご提案~