CAEを学ぶ
ヒステリシスループ(ひすてりしするーぷ)
英訳:hysteresis loop
ヒステリシスループとは、磁性体に磁界を与えたときの、磁界の強さ(磁界強度:H)と磁化の強さ(磁束密度:B)の関係を表す曲線のことです。
全く磁化されていない強磁性体に磁界を与えると、曲線OP1に沿ってBが増大し点P1に到達します。次に、Hが減少すると曲線P1P2に沿って点P2に到達します。この時のBを残留磁束密度と呼びます。
次に負のHを与えると点P3に到達しBが0になります。この時のHを保磁力(Hc)と呼びます。
Hをさらに負の方向に大きくすると、曲線P3-P4に沿ってBが減少し、点Fに到達して飽和します。次に、Hを正の方向に印加すると、曲線P4-P5-P1に沿ってBが増大し、点P1に戻ります。このループをヒステリシスループと呼びます。
CAE用語辞典の転載・複製・引用・リンクなどについては、「著作権についてのお願い」をご確認ください。