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非圧縮性(ひあっしゅくせい)
英訳:incompressible
非圧縮性とは、物体を変形させても体積が変化しない性質のことです。
特に、変形の前後で体積がまったく変化しない性質を完全非圧縮性と呼び、このときポアソン比ν=0.5となります。
非圧縮性を持つ材料としては、ゴムが代表的です。

有限要素法の計算過程において、ひずみと応力は以下のように関係付けられます。(以下の説明は等方性の弾性材料を前提としています)

[D]は以下のように表されるため、ポアソン比0.5の材料を計算することはできません。(Eはヤング率、νはポアソン比です。)

そこで、与えられたひずみ量に対応する応力を、ひずみエネルギー密度関数 によって関係付ける方法が一般的に用いられます。
詳しくは「超弾性」の項目をご覧ください。

Ansysにおける取扱い
- Ansysでは一般的に超弾性材料を用いて、非圧縮性材料の解析を行います。
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