CAEを学ぶ
偏差ひずみ(へんさひずみ)
英訳:deviatoric strain
偏差ひずみとは、ひずみのうち体積変形に関わる部分を除いたひずみです。
ゴムのような非圧縮性の材料では、数値計算の都合により体積変形とそれ以外の部分を分離して扱う方法が主流です。
大ひずみ問題では、変形勾配テンソルFの体積変形以外の部分を以下の形で定義します。(Jはヤコビアンです)

これにより、主伸長比の体積変形以外の部分に相当する偏差主伸長比は、以下のようになります。

同様に、ひずみの不変量の体積変形以外の部分に相当する偏差ひずみの不変量は、以下のようになります。

超弾性材料のひずみエネルギー密度関数の定式化には、偏差ひずみの不変量や偏差主伸長比がよく用いられています。
CAE用語辞典の転載・複製・引用・リンクなどについては、「著作権についてのお願い」をご確認ください。
関連キーワード
関連情報
関連する解析事例
MORE関連する資料ダウンロード
MORE-
共振回避だけで終わらせない実レベルの振動解析
~Ansys Mechanicalで実現する高度な製品開発~
-
吸入器内の粒子挙動を可視化する
~薬剤送達効率向上に向けた解析~
-
医薬品バイアルの温度挙動解析
~保管環境の影響把握と品質維持に向けた可視化アプローチ~
-
そのFDTD計算、もっと速くできる!Lumerical+GPUでフォトニクス解析に革命を
-
Ansys TwinAIを用いたFusionモデリングのご紹介
-
構想設計で解析を実行しフロントローディング
~Ansys Discovery Premiumへのアップグレードご提案~
-
振動トラブルを未然に防いで解析を実施するために
~Ansys Mechanical Premiumへのアップグレードご提案~
-
製品の信頼性・寿命向上を実現するために
~Ansys Mechanical Enterpriseへのアップグレードご提案~