CAEを学ぶ
減衰(げんすい)
英訳:damping
CAEでは、減衰とは振動を抑える抵抗力という意味で用いられることが多いです。
抵抗力は速度に比例し、これを粘性減衰として表現します。
粘性減衰力 Fdamp を下式で表し、比例定数 c を(粘性)減衰係数と呼びます。


減衰c という物理量は、質量m や剛性k と違い非常にイメージしにくいという問題があります。
そのため、CAEでは(振動するかしないかの臨界減衰係数c c と減衰係数c の比である、臨界)減衰比ξとして定義することも多いです。


すべてのメカニズムが解明されているわけではありませんが、以下の3つのタイプに分類されています。
- 粘性減衰
空気抵抗や構造内部の摩擦抵抗などによって生じる減衰力です。
速度 に比例します。 - 構造減衰(履歴減衰,複素減衰)
構造内部に発生する減衰力です。
ひずみ速度に殆ど依存しない性質を持ちます。材料固有の減衰特性を表します。 - 摩擦減衰
固体接触面に生じる摩擦による減衰力です。
一般的に使用される単位
- 減衰係数はSI単位系の場合 N・s/m(ニュートン秒毎メートル)
- 減衰比は無次元数で単位はありません。
Ansysにおける取扱い
- Ansysにおける減衰の取り扱いは関連用語をご覧ください。
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