CAEを学ぶ
大質量法(だいしつりょうほう)
英訳:large mass method (略してLMMと表記されることがあります)
大質量法とは、周波数応答解析や時刻歴応答解析で、基部加振位置にダイレクトに加速度を定義するために使われる手法です。ラージマス法とも呼ばれます。
かつては、加振位置にダイレクトに加速度を設定できなかったため、よく使用されていました。
大質量法では、加振位置に構造の全質量mに対して大きな質量Mを結合してモデル化します。
そして、加振方向の自由度はフリーとし、大質量と同じ大きさの力Fを加えるとF=Ma より加速度a で加振されます。

加振位置に大きな質量を結合するのは、加振すると構造物が振動し、その影響が加振点へフィードバックされ加振力へ影響を与えてしまうのを避けるためです。
現在では、加振位置に直接加速度を定義する強制運動法という手法が利用されます。
Ansysにおける取扱い
- Ansysは大質量法および強制運動法の解析に対応しています。
CAE用語辞典の転載・複製・引用・リンクなどについては、「著作権についてのお願い」をご確認ください。
関連キーワード
関連情報
関連する解析事例
MORE関連する資料ダウンロード
MORE-
冷間鍛造解析による事前可視化
~Ansys LS-DYNAによるソリューション~
-
切削熱を伴う切削加工解析
~Ansys LS-DYNAによるヘルスケア分野ソリューション~
-
動脈硬化による血管内部の状態可視化
~Ansys LS-DYNAによるヘルスケア分野ソリューション~
-
SDGsとカーボンニュートラル実現へ向けた CFDによる水素バーナの燃焼解析
CFDによる水素バーナの燃焼解析
-
シリコンウェハ汚染予測ソリューション
-
~解析精度向上につながる~ 適切な材料特性の選定・取得ソリューション
-
【全記事】CAEのあるものづくり vol.41
ユーザー様インタビュー記事4件のほか、解析事例・製品紹介などの記事を1冊に集約した保存版
-
CMP(化学機械研磨)マクロスラリー 挙動解析ソリューション
回転パッド上のマクロスラリー挙動の解析ソリューション