CAEを学ぶ
大回転(だいかいてん)
英訳:large rotation
大回転とは、回転が大きいものの、工学ひずみ (応力を発生させるひずみ) が小さい場合に考慮する幾何学的非線形機能です。
通常は、構造非線形解析で大ひずみ機能と共に使用されます。
下の図のように剛体回転する物体では、変形前の座標系基準で考えると剛体回転しただけでひずみが発生することになります。

しかし、物体の長さは変わっていないため、本来工学ひずみはゼロです。
そのため剛体回転と共に回転する座標系(対流座標系)基準でひずみを計算する必要があり、この機能を大回転と呼びます。
一般的に、回転角度が(物体の一部でも)1度以上になる場合は、大回転効果を考慮したほうがよいとされています。
Ansysにおける取扱い
- Ansysでは大変形オプションに大回転効果が含まれます。 (一部の要素タイプを除く)
CAE用語辞典の転載・複製・引用・リンクなどについては、「著作権についてのお願い」をご確認ください。
関連キーワード
関連情報
関連する解析事例
MORE関連する資料ダウンロード
MORE-
冷間鍛造解析による事前可視化
~Ansys LS-DYNAによるソリューション~
-
切削熱を伴う切削加工解析
~Ansys LS-DYNAによるヘルスケア分野ソリューション~
-
動脈硬化による血管内部の状態可視化
~Ansys LS-DYNAによるヘルスケア分野ソリューション~
-
SDGsとカーボンニュートラル実現へ向けた CFDによる水素バーナの燃焼解析
CFDによる水素バーナの燃焼解析
-
シリコンウェハ汚染予測ソリューション
-
~解析精度向上につながる~ 適切な材料特性の選定・取得ソリューション
-
【全記事】CAEのあるものづくり vol.41
ユーザー様インタビュー記事4件のほか、解析事例・製品紹介などの記事を1冊に集約した保存版
-
CMP(化学機械研磨)マクロスラリー 挙動解析ソリューション
回転パッド上のマクロスラリー挙動の解析ソリューション