CAE用語辞典 トムソン効果 (とむそんこうか) 【 英訳: Thomson effect 】
トムソン効果とは、均質の金属や半導体において、温度勾配を形成させた状態で電流を流すと、ジュール熱とは別に電流の向きを逆にする発熱または吸熱が起こる効果のことです。熱電効果の一種です。(ジュール=トムソン効果とは別のものです)
トムソン熱は電流に比例し、電流方向が逆になると、符号が反転します。
CAEでトムソン効果を取り扱うには、電気と熱の両方を一緒に計算する必要があるため、一般に連成解析(強連成)となります。
Ansysにおける取扱い
- Ansysでトムソン効果の解析を行なうには、電気抵抗率とゼーベック係数が必要です。
関連用語
ジュール熱、 ゼーベック効果、 ペルチェ効果、 強連成、 連成解析
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