CAEを学ぶ
レイノルズ数(れいのるずすう)
英訳:Reynolds number
レイノルズ数の概要
一般にReと表記されます。
レイノルズ数の定義は次式のとおりです。

レイノルズ数はこのように、流体の物性(ρ,μ)と解析条件(U,L)が決まれば計算することができます。
レイノルズ数が大きい、つまり慣性力の影響が強い場合は、流体はより自由に流れようとするため流動は乱流場となります。
一方、レイノルズ数が小さい場合は、流体の粘度による流れの抑制効果が高いため層流場となります。
層流と乱流の境界となるレイノルズ数を臨界レイノルズ数といい、アプリケーションによってその数値は異なります。例えば、円管の内部流れでは臨界レイノルズ数は10 3 のオーダー、円柱周りの外部流れでは10 5 のオーダーとなります。
レイノルズ数は流れの相似性を表しています。レイノルズ数が同じであれば、流路形状の縮尺や物性が異なっていても同様の流動パターンになることが知られています。
レイノルズ数さえ同じ値にすれば、模型実験の流体(物性値)、代表流速、代表長さを自由に変更して良いことを意味し、実験方法の選択肢が広がります。
一般的に使用される単位
- レイノルズ数は無次元量のため、単位はありません。
CAE用語辞典の転載・複製・引用・リンクなどについては、「著作権についてのお願い」をご確認ください。
関連キーワード
関連情報
関連する解析事例
MORE関連する資料ダウンロード
MORE-
【全記事】CAEのあるものづくり vol.42
ユーザー様インタビュー記事7件を1冊に集約した保存版
-
誤差との上手なつきあい方 ~流体解析の計算誤差~ (完全保存版)
誤差との上手なつきあい方 前編・後編 を1冊にまとめた保存版 PDF
-
非線形解析の壁を突破するシミュレーション技術
~Ansys LS-DYNAで解決!最大荷重評価のボトルネック~
-
事例でご紹介!流体解析分野のエンジニアリングサービス ~解析業務の委託・立ち上げ支援・カスタマイズによる効率化など~
-
はんだ濡れ上がり形状予測解析
~Ansys LS-DYNAで電子機器の信頼性向上に貢献~
-
Ansys ユーザーのための PyAnsys 完全ガイド
Pythonで加速するCAEワークフロー
-
共振回避だけで終わらせない実レベルの振動解析
~Ansys Mechanicalで実現する高度な製品開発~
-
吸入器内の粒子挙動を可視化する
~薬剤送達効率向上に向けた解析~

