CAE用語辞典 ジュール熱 (じゅーるねつ) 【 英訳: Joule heat 】
ジュール熱とは、導体(電気抵抗率を持つ物質)に電流を流して発生する熱のことです。熱電効果の一種です。
加熱コイルやヒューズなどは、ジュール熱を利用したものです。
ジュール熱は電流の二乗に比例し、電流の向きには無関係です。
CAEでジュール熱の発生と伝わりを取り扱うには、電気と熱の両方を一緒に計算する必要があるため、一般に連成解析となります。
以下の解析例では、導体内に流れる電流による発熱と、それによる熱伝導の計算を同時に行っています。(電気−伝熱連成解析)
電流密度ベクトル図
温度コンタ図
一般的に使用される単位
- SI単位系では J(ジュール)
Ansysにおける取扱い
- Ansysでは連成場要素を利用して、ジュール熱の解析を行なえます。
- ジュール熱の解析を行なうには電気抵抗率の入力が必要です。
関連用語
ゼーベック効果、 ペルチェ効果、 トムソン効果、 双方向連成、 連成解析
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