CAEを学ぶ
移動硬化則(いどうこうかそく)
英訳:kinematic hardening rule
移動硬化則とは、降伏曲面の形状は変わらずに、中心位置が硬化と共に移動する硬化則のことです。
移動硬化は金属に対する周期荷重で観測され、バウシンガー効果などの挙動のモデル化に使用されます。
引張と圧縮のサイクル負荷を受ける材料の応力-ひずみ挙動は、下図のように表されます。
移動硬化則では、引張時に降伏応力が増加した分だけ、圧縮時の降伏応力は減少します。その結果、両者の降伏応力間の差は常に2σ y となります。

Ansysにおける取扱い
- Ansysでは移動硬化則、等方硬化則、非線形移動硬化則(Chaboche モデル)などの各種硬化則を取り扱えます。
CAE用語辞典の転載・複製・引用・リンクなどについては、「著作権についてのお願い」をご確認ください。
関連キーワード
関連情報
関連する解析事例
MORE関連する資料ダウンロード
MORE-
【全記事】CAEのあるものづくり vol.42
ユーザー様インタビュー記事7件を1冊に集約した保存版
-
誤差との上手なつきあい方 ~流体解析の計算誤差~ (完全保存版)
誤差との上手なつきあい方 前編・後編 を1冊にまとめた保存版 PDF
-
非線形解析の壁を突破するシミュレーション技術
~Ansys LS-DYNAで解決!最大荷重評価のボトルネック~
-
事例でご紹介!流体解析分野のエンジニアリングサービス ~解析業務の委託・立ち上げ支援・カスタマイズによる効率化など~
-
はんだ濡れ上がり形状予測解析
~Ansys LS-DYNAで電子機器の信頼性向上に貢献~
-
Ansys ユーザーのための PyAnsys 完全ガイド
Pythonで加速するCAEワークフロー
-
共振回避だけで終わらせない実レベルの振動解析
~Ansys Mechanicalで実現する高度な製品開発~
-
吸入器内の粒子挙動を可視化する
~薬剤送達効率向上に向けた解析~

